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ブラックリストって何?全ての融資利用に関わる豆知識

融資に関わる用語はたくさんありますが、中でも『ブラックリスト』の知名度は極めて高いですね。仮にカードローンを使ったことがなくとも「ああ、お金を借りられない状態だよね?」と分かるでしょう。

しかし、大ざっぱに理解はできていても、詳しい内容は知らない人も多いです。ただ単にお金を借りられない状態としか理解していないと、知らない間にブラックになっていたり、その後の解決策も知らないままでしょう。

そんな事態を避けるため、今回はブラックリストの豆知識について記載していきます。融資を使う以上は誰でも関わることなので、しっかりと理解を深めましょう。

ここは抑えよう!ブラックリストの理解を深める3つのポイント

ブラックリストについて絶対に知っておきたいポイントは、大きく分けて3つです。

  • 具体的な状態
  • ブラックになる原因
  • なってしまったあとの対策はあるか

ブラックリストについても掘り下げていくとさまざまな知識がありますが、普通にカードローンを使う場合、これらを抑えておけば不自由はありません。

そもそもカードローン自体がすぐに使える融資なので、たくさんの知識や経験が必要とはされません。もちろん個人的に詳しくなっても良いですし、そうすることでより一層の活用ができます。

ただ、ブラックリストについては上記さえ知れば良いので、これから1つずつ確認していきましょう。

正式名称は金融事故記録?ブラックリストの詳細に迫る

今や当たり前のように使われているブラックリストという単語ですが、実は正式な金融用語ではなく、俗称だったのはご存じですか?

ブラックリストの正式名称は『金融事故記録者』と呼ばれるもので、その状態について詳しく説明すると、下記のようになります。

金融事故記録者とは、『融資利用において問題行為が見つかり、その記録を審査で見られることで、金融業者からお金を借りられない状態』と思えば良いでしょう。

ブラックリストと聞けば「そういう危険人物のリストがあるの?」と思われそうですが、そんな名前のリストはありません。正確には『金融事故が記録されている施設』が存在し、金融業者は融資審査の際にそちらへ問い合わせられるのです。

だから一社に遅れただけでも他社の審査に通らなくなるため、「A社でブラックになったけどB社に申し込めばいいや!」とはいかないのです。

なお、正式な金融用語ではないことからも分かるように、普通の金融業者はブラックリストという単語は使いません。『ブラックリストOK!』なんて堂々と宣伝している会社は、ほとんどが闇金融なのです。

金融事故情報が記録される3つの機関について

金融事故に関わる情報が記録されている施設は『信用情報機関』と呼ばれており、銀行や消費者金融によって問い合わせ先が異なっています。

信用情報機関の名前については、下記をご参照ください。

  • KSC(全国銀行個人信用情報センター)
  • CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
  • JICC(日本信用情報機構)

KSCは銀行系、CICは信販会社(クレジット会社)系、JICCは消費者金融系の信用情報機関です。原則として銀行ならKSC、消費者金融ならJICCにしか問い合わせられないため、他社の延滞は分からないこともあります。

ただ、最近は銀行のカードローン審査を消費者金融が請け負うケースも多いため、情報の共有がかなり増えています。先ほども書いたように、借入先を変えればOKなんて思わず、まずはブラックリストにならないことを意識してください。

やはり延滞が原因?ブラックリストになる詳しい理由とは

続いて、『ブラックリストになる詳しい理由』について見ておきましょう。その理由は主に2つで、そのうちの1つはかなり有名ですね。

ブラックリストになる理由として最も多いのは『返済の延滞』で、この延滞もわずかな遅れでNGではなく、ある程度の法則があります。

延滞がブラックリストとして危険視されるのは、以下の条件を満たした場合です。

  • 2ヶ月の連続した延滞
  • 短期間の延滞を何度も繰り返す

たとえば「お金の入金ミスで1日だけ遅れてしまった」という場合、ブラックリストにはなりにくいです。金融業者もこれくらいのミスは起こると把握しているので、わずかな遅れなら督促の連絡も来ない場合があります。

ただ、連続して2ヶ月ほど遅れるとブラックリストが確定し、「短期間なら遅れてもいいや!」と軽く考えて何度も遅れると、それでもアウトでしょう。

やはり延滞しないのが一番なので、金銭管理はきっちり行ってください。

債務整理はどれもアウト!確実にブラック入りする原因

延滞に次ぐもう一つのブラックリストの理由は『債務整理』で、これには複数の方法がありますが、どれも確実にブラックリスト入りするでしょう。

債務整理とは『どうしても返済が出来ない人が便宜を図ってもらう方法』で、以下のような選択肢があります。

  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理
  • 特定調停

上にいくほど負担が軽くなり、下にいくほどペナルティが軽くなります。自己破産に至っては『全ての借金を帳消し』にしてくれるものの、財産価値があるものは全て没収され、10年から5年は融資を受けられなくなります。

「返済に困ったら債務整理をすればいい」なんて軽く考えず、まずは普通に返すことを意識しましょう。ブラックリストの期間が長引くほど不自由な生活を強いられるので、結果的にも債務整理をしないほうが楽なのです。

ブラックリストもいつかは終わる?待つことも対策になります

ブラックリストになってしまった場合の対策として、『待つこと』は地味ながらも一番無難な方法です。

一度ブラックリストになると永遠に続くわけではなく、一定期間後に信用情報機関から記録が消去されます。急ぎの融資を希望しないなら、ゆっくり待ちましょう。

ブラックリストに関わる情報の保存期間は信用情報機関ごとに異なり、以下が目安とされています。

☆KSC
・延滞=5年
・任意整理=5年
・自己破産=10年
☆CIC
・延滞=5年
・任意整理=5年
・自己破産=7年
☆JICC
・延滞=1年
・任意整理=5年
・自己破産=5年

最短で1年、最長で10年が経過すれば普通に融資を受けられるので、それまでは節制を心がけましょう。

ブラック中でも融資可能!困ったら中小消費者金融を使うべし

もしも「ブラックリストの期間が終わらないけど融資を受けたい…」と考えるなら、『中小消費者金融』から借りることを検討してください。

中小消費者金融とは大手に比べて規模が小さな金融業者で、金利や限度額で若干劣るものの、柔軟な審査でブラックリストでも借りられる可能性があります。

「中小消費者金融って情報が少ないから、安全かどうか分からない…」と不安な場合、下記の業者を使えば良いでしょう。

  • フクホー
  • スペース
  • エイワ

これらの業者は中小ながらも比較的実績があり、「ブラックだったけど貸してくれた!」と評判も良い業者です。

中小消費者金融でも絶対に通るとは限りませんが、きちんと返済能力を有している場合、希望はあるでしょう。

こんなことまで原因!?カードローン以外でもブラックになる

今回の知識を活かせばブラックリストも回避しやすいですが、最後に『カードローン以外の融資でもブラックになる』という事実を覚えておきましょう。

たとえば以下のサービスは利用頻度も高く、ブラックリストの要因になり得ます。

  • キャッシングサービス
  • 分割ローン(住宅ローンなどの大口融資を含む)
  • 携帯電話の月額使用料(本体を月賦購入している場合)
  • クレジットカード

特に「携帯電話の支払いに遅れたら、他の分割ローンに落ちるようになった…」という意見が若年層から噴出しています。「こんなことも関係するの?」というサービスもブラックリストに関わるため、『あらゆる支払いは期日を守る』という意識が大事ですね。

ブラックリストに怯えてサービスを使わないと不便すぎるので、「利用したら返せるか?」をしっかりと想定し、問題ないなら積極的に使っていきましょう。

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