消費者金融を利用したいと思えば、最初にするのはもちろん申し込みです。初めて申し込みをする時、分かっていることより、分からないことの方が多いかもしれませんね。審査に通るコツも知っておきたいものです。
特に、借りたお金の使い道については気になります。生計費や学費の人もいれば、ちょっとした遊びや旅行に使いたい人もいるでしょう。中には、自営業の資金を求めている人もいるかもしれません。
審査の時、お金の使い道を聞かれるのでしょうか?その際、審査に不利な使い道はあるのでしょうか。借りたお金の使い道や、審査に通るコツについて考えてみましょう。
使い道はどう書けばいいの?NG内容に要注意!
申し込みをする時、申込書には必ず記入欄がありますよね。その記入欄を埋めて、初めて審査が行われます。
- 氏名・年齢
- 職業
- 勤務先
- 勤続年数
- 家族構成
- 利用使途
利用使途は記入しなくても良い場合もありますが、求められた時のために考えておくことが大切です。ここには素直に書いてしまった方が良いでしょう。
基本的に、借り入れの際にNGとされる理由は滅多にありません。旅行資金、レジャー費用など、特に大げさな理由ではなく、「余暇や遊びに使いたい」という理由でも充分に借りられます。
すなわち、事業性資金(自営業の運転資金)に利用することはできません。これは商品説明に明記されていることがほとんどですので、申し込みの前にしっかり確認しておくようにしましょう。
蛇足ですが、事業性資金が必要な人は、消費者金融の事業主向けローンや、銀行の該当商品を申し込んでみた方が良いですよ。また、公的な金融機関もありますので、そちらもチェックしてみて下さいね。
これはOK?一本化の資金について
多重債務になってしまっている人は、支払いが苦しくなる前に、借金の一本化を考えることが多いですよね。これも個人向けのキャッシングやカードローンで資金を借りることができるのでしょうか?
最近は銀行だけではなく、消費者金融でも、一本化の資金として利用できる商品をリリースするようになってきました。スピーディな審査が良い人は、こちらを利用するのも良いでしょう。
このように、普通のカードローンやキャッシングでは、一本化に利用できないものもあります。利用使途に「一本化」と書いてしまうようりも、事前に確認するか、最初から一本化専用の商品を選んだ方が得策だと言えるでしょう。
そこまで細かくなくてもOK!多少アバウトでも審査可能
真面目な人だと、利用使途について細かく細かく書いてしまいたくなるかもしれません。でも、そこまで細かく書かなくても、大体の方針が分かれば充分ですよ。
- 返済能力があるのか
- 個人としておかしな利用使途ではないのか
- 個人の利用としておかしな金額ではないのか
金融機関側が知りたいのは、大まかに言えばこれらのことです。要は、「誠実に取引ができるかどうか」に重点を置いていますね。利用使途を微に入り細に入り説明するよりも、返済能力があり、的確なお金の使い方が分かっている、ということが示せれば充分です。
多少アバウトな書き方をしていても、詳細を求められることは滅多にありません。気を遣い過ぎず、適度なボリュームの理由を示しておけば大丈夫でしょう。
避けた方が無難?生計費や教育資金、借金返済に使いたい時
個人として借りるから何でもOKかと言うと、実際はそうでもないようです。「これはダメ!」とはっきり言われているわけではありませんが、審査の時に避けておいた方が良いとされることもありますので、検証してみましょう。
- 生計費として
- 子どもの教育資金として
- 借金返済のための資金として
生計費と言うと、大まかに言えば旅行資金やレジャー資金も入るのでは?と思いますよね。でも、旅行資金は旅行資金、レジャー資金はレジャー資金として説明する人が多いでしょう。生計費と言うと、まさに「衣食住の最低限の生活のため」という分類になります。
生活に困っている=返済が滞る可能性がある、と考えられてしまっては、審査に通ることが難しくなかもしれません。生計費とだけ書くよりは、旅行やレジャー、ショッピング資金と書いた方が良いでしょう。
教育資金は?専用の商品もチェック!
教育資金は、お子さんがいるご家庭なら一度は考えるものですよね。今のご時世、先に準備できるものはしておきたいですし、細かい出費もばかになりません。家計が厳しい時に支払いが重なるのなら、借りることを考えるのも当然です。
また、教育関連に関しては、主に銀行で教育ローンを準備しています。長期的な積み立てを行い、先々の進学費用などに利用することができます。
そう考えると、先々の費用は銀行の専用商品を利用して積み立てをし、消耗品の購入等の瞬発的な出費は、消費者金融などでのキャッシングが向いているかもしれませんね。どちらにせよ、教育関連であれば、審査の段階で利用使途についてのマイナスポイントにはならないと言えるようです。
これはNG!借金返済のための借り入れ!
お金を借りる人の中には、他の金融機関から既に借り入れがあり、その返済が厳しいために新たな借り入れをして当座をしのぐ、という方法を取っている人もいるかもしれません。これは褒められた方法ではありませんが、やむを得ない人もいるのでしょう。
とはいえ、返済のために新しい借金をすることは絶対に避けるべきです。また、借金の返済を利用使途として記入した場合、審査に通ることはまず無理だと考えて下さい。「自分は多重債務者です」と言っているも同様です。
多重債務者は返済の見込みが低くなると考えられています。この理由で新たにお金を貸してくれる金融機関は、まずないと考えましょう。多重債務を抱えて何とか頑張ろうと足掻くよりも、一本化の商品をチェックした方が良いはずですよ。
審査に通るコツは?スコアリング結果が重要ポイント!
審査に通るコツとしては、利用使途だけの問題ではありません。申込者が申請した個人情報を元にして、スコアリングというものが行われます。
金融機関においてのスコアリングとは、個人情報を点数化し、融資金額などを決めること。
過去の金融機関における利用履歴や年収、家族構成などから判断される。
- 年収
- 勤務先の規模、資本金、従業員数
- 勤続年数
- 他社借り入れ金額
- 過去の延滞履歴等金融事故情報
特に重視されるのがこれらの点です。他にも家族構成や持ち家などのチェックもありますが、基本的にはこの4つを抑えておきましょう。
これらの項目は、内容によって点数が変わります。例えば勤務先であれば、大会社であればあるほど高い点数がつけられると言われています。大会社なら収入も安定し、返済能力が高いとみなされるわけですね。
このスコアリングの後に、利用使途などの細かい情報の審査が行われるようになっています。金融機関によって内容は違いますが、基本のスコアリング内容は共通だと言われています。申し込む時には意識しておきたい項目ですね。
審査に落ちる理由は?スコアリングから推測できる!
過去に大きな金融事故もなく、他に落ちる理由が見つからないのに、どうしても審査に通らない…ということもあるのではないでしょうか。審査に落ちる理由は様々ですが、スコアリングの段階で落ちている可能性もあります。
スコアリングは機械的に行われ、一人ひとりの事情を把握していない段階であることがほとんどです。以下の項目に心当たりはありませんか?
- 年収が低すぎる
- 他社からの借り入れが多すぎる
スコアリングで点数化した時、年収も金額によって無慈悲に機械的に点数化されることになります。この点数が低いと、審査に落ちる可能性がかなり高まってしまいます。
最低でも求められる年収は200万円だと言われています。200万円未満は、スコアリングによって点数化されることもないケースが非常に多いようです。つまり、「年収が低すぎて返済能力がない」と判断されてしまうのですね。
中小の消費者金融が悪いということではありません。ただ、「大手の消費者金融が利用できないのか?何かトラブルを起こしたのでは?」と疑われてしまうかもしれないのです。中小の消費者金融も魅力はありますが、まずは大手を利用しておいた方が安心かもしれません。
過去の返済トラブルは?信用情報機関でチェック!
審査に通らない理由として、過去に返済トラブルを起こしていることが考えられます。これはご本人もすぐに思い至ることでしょう。返済トラブルを起こしている人は、審査に通ることが非常に難しいと考えておいた方が良いです。
ここでのポイントは、「金融機関によって利用する信用情報機関が違う」ということです。銀行系は銀行系が利用する信用情報機関、消費者金融は消費者金融が利用する信用情報機関があります。
信用情報 | 金融機関 | 情報保管期間 |
---|---|---|
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行、信金、信組、農協 | 事故発生から5年 自己破産から10年 |
シーアイシー(CIC) | 信販会社 | 事故発生から5年 自己破産から5年 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融 | 事故発生から5年 自己破産から5年 |
それぞれの機関によって、利用金融機関や情報保管期間に差があります。過去に事故を起こした記憶がある人は、新しく申し込みをする前にチェックしておきましょう。本人であれば、個人情報に限り閲覧することができます。
ただし、閲覧には手数料がかかります。1000円前後であることが多く、決して安い金額ではありません。とはいえ、過去の記録が消えたかどうかの確証が持てない人、これ以上審査に落ちて信用情報を傷つけたくない人は、参照しておいた方が無難かもしれませんね。
他の信用情報機関は参照不可能?金融機関ごとの違い
大きく分けて3つある信用情報機関ですが、利用する金融機関が違うということが分かりましたね。では金融機関は、普段利用している信用情報機関の情報も参照することができるのでしょうか?
答えはノーです。金融機関は、登録して利用している信用情報機関以外の情報を参照することが不可能となっています。以前はそれぞれの信用情報機関の間で、事故記録だけは相互に参照できるようになっていたのですが、現在は変更されています。
特に、銀行が利用しているKSCは、現在、他の2つの信用情報機関との相互参照を廃止しています。これにより、銀行で借りた記録は、消費者金融や信販会社に分からないようになりました。申し込みをする時には覚えておきたい情報ですね。
基本中の基本!申込書の記入は正確に!
スコアリングなどを考えてみると、自分の点数は低いかも…と心配になり、ついつい、下駄を履かせた個人情報にしてしまう誘惑にかられることもあるのではないでしょうか。しかし、これは絶対にやめておきましょう。
- 過去の利用履歴(信用情報機関での参照
- 職場への在籍確認
初めての利用であれば、過去の利用履歴は関係ありません。しかし、利用したことがある人は、信用情報機関での参照で、下駄を履かせたことが分かってしまう可能性が高いのです。
また、お金を借りる時には、高確率で在籍確認が行われます。申込書にあった職場で本当に働いているかどうかの電話確認のことです。勤務先で嘘を書いても、電話一本で分かってしまうということですね。
- 個人情報で嘘を書かない
- 申込書の誤記入(誤字・脱字)に気を付ける
- 自分が審査に通りやすいと思われる金融機関を狙う
審査に通る基本的なコツとしては、この3つが挙げられるでしょう。個人情報で嘘を書いてもすぐに分かってしまうことは、もう分かって頂けましたよね。
それでも自信が持てないという人は、自分が審査に通りやすいと予想できる金融機関を選んでみましょう。銀行の審査よりも消費者金融の審査の方が緩いと言われています。スコアリングや過去の利用実績から判断し、自分に適した金融機関を狙って行くことが、審査に通る一番の近道でしょう。
あなたはどっち?銀行と消費者金融の選び方
お金を借りるのは、今は主に銀行と消費者金融が人気を集めています。すぐに現金を手に入れられること、金利の面などで、それぞれメリットがあるからでしょう。
金融機関 | 審査 | 金利 |
---|---|---|
銀行 | 厳しめ 基本的には数日以上 |
低い |
消費者金融 | 比較的緩め 速い(ほとんどが即日融資可能) |
高い |
銀行と消費者金融の違いは、主に審査の面や金利の面で比較されます。審査が速い方が良いという人は消費者金融を選ぶことが多く、また、金利面での優遇を考えるなら銀行で、という選び方もあります。
どちらが良いかは個人の事情によりますが、どちらを選ぶ時でも、それぞれのメリット・デメリットを把握しておく必要があるでしょう。利用使途、返済期間などから考えるのも良いですね。
金利面なら銀行が有利!
金利面を考えると、銀行で借りる方が良いというのが一般的な認識です。確かに銀行は金利が低く、利息が増えにくいという利点があります。総合的に低い返済額を希望する人には、向いている金融機関と言えるでしょう。
銀行では個人向けの融資が充実しています。利用使途自由のカードローンから、教育ローンや住宅ローン、カーローン、老後に利用できる住宅を利用した融資など、人生で重要な機会に利用できるものがずらりと揃っています。
スピード重視なら消費者金融を選ぼう!
銀行の金利面でのアドバンテージに対し、消費者金融の利点は、何よりも「審査が速いこと」です。とにかくスピーディで、今はほとんどの消費者金融が即日融資を掲げています。申し込んだその日に利用できるのは、急いでいる時には何より助かりますね。
即日融資ではないとしても、翌日には融資が可能になるということがほとんどです。また、大手の消費者金融の中には、最短で30分で審査を終え、融資可能になることもあるほどです。
返済計画を立ててみて、コントロールできる利息であれば、消費者金融を利用した方が、ストレスなくお金を利用できるかもしれませんね。特に給料日の直前などは、前向きに検討してみるのも良いかもしれません。
メリット満載!銀行と消費者金融の提携商品とは
銀行と消費者金融、どちらもメリットがあり、どちらもデメリットがあります。だからこそ利用者は迷うのですが、どうしても決めかねる時があるのは仕方ありません。
そんな時には、銀行と消費者金融が提携した商品の利用を考えてみてはいかがでしょうか。しかも発行元は日本でも有名なメガバンクです。安心と信頼のカードローン商品と言えるでしょう。
カードローン商品と言っても、審査の速さ、現金をすぐに利用できるという点は、消費者金融のキャッシングに通じるものがあります。急いでいる時にはとにかく便利、しかも発行元は有名銀行とあって、かなり人気を集めていますよ。
三菱UFJフィナンシャル・グループの目玉商品、バンクイック
三菱UFJフィナンシャル・グループと言えば、誰もが知っている日本三大メガバンクのひとつです。この三菱UFJフィナンシャル・グループと、大手の消費者金融・アコムが提携して生まれたカードローンが「バンクイック」。リリースした直後から注目を集め、今では目玉商品のひとつとなっています。
- 最短即日融資可能
- (銀行に設置されている)テレビ窓口申し込みなら最短40分で利用可能
とにかくスピーディで、すぐに利用できるということが最大の利点です。
商品名 | 金利 | 審査時間 | 必要な書類 |
---|---|---|---|
三菱UFJフィナンシャル・グループ バンクイック |
4.6%~14.6% | 最短40分 | 勤務先情報 運転免許証 収入証明書 |
最低金利は4.6%と、やはり銀行ならではの低い数字が嬉しいですね。これで審査が速く、すぐに利用できることは、急ぎの人にはとても助かる商品です。
用意する書類も少ないため、思い立ったらすぐに申し込みができます。収入証明書は全ての人に求められるわけではなく、100万円以上の借り入れを希望する人だけが用意すれば良いことになっています。
名前が全てを語る、三井住友カードローン
同じく日本の三大メガバンクが提供しているのが、三井住友カードローンです。こちらも銀行と消費者金融の提携が産んだ人気商品と言えるでしょう。提携している消費者金融はプロミスで、やはり日本では知らない人がいない、有名な消費者金融ですね。
商品名を聞いただけで、あのメガバンクの商品だということと、それに対する信頼感が分かります。バンクイックと同様、とても人気を集めているカードローン商品です。
商品名 | 金利 | 審査時間 | 必要な書類 |
---|---|---|---|
三井住友カードローン | 4.0%~14.5% | 最短30分 | 身分証明書 収入証明書 |
バンクイックと同様、金利の低さが目を引きますね。また、最短で30分で利用ができるということも驚きです。これは夜の21時までに申し込む必要がありますが、それでも驚異的なスピードであると言えるでしょう。
収入証明書は、300万円以上の借り入れを希望する人に限ります。それ以下の人であれば、身分証明書だけで申し込みを完了することが可能です。
審査が速い理由は?消費者金融との提携が鍵!
バンクイック、三井住友カードローンは、共に銀行の商品です。銀行が責任を持って取り扱いをしています。しかし、銀行と言えば審査に時間がかかることが常識。それなのに、どうしてこの2つは審査が速いのでしょう。
それは、審査を行っているのが提携している消費者金融だからです。消費者金融は審査が速いことが特徴であり、最大のメリット。そのメリットを最大限に活かしているのが、バンクイックと三井住友カードローンというわけです。
また、審査をするのが消費者金融であっても、参照される信用情報機関は銀行が利用する機関になります。つまり、消費者金融で返済遅延などの経験がある人でも、その記録が分からなくなっているのです。
過去の返済トラブルは褒められたものではありませんが、考えようによっては、こういった点もメリットだと言えます。過去に覚えのある人は、今後は気を付けて利用して下さいね。
あなたに合った金融機関は?事前に調べて審査突破!
いかがでしたか?審査に通りやすくするためには、ちょっとしたコツが必要と言えば必要です。でも、どれも大して難しいものではないということも分かりましたよね。
自分に合った金融機関で借りることも大切です。銀行、消費者金融、他にも様々な金融機関がありますが、一番便利、または、一番審査に受かりやすい金融機関を狙って行くと良いでしょう。
特に初心者の人は、最初の申し込みで躓いてしまうと、その記録が残ってしまい、信用情報的には大変もったいないことになります。事前によく調べて、ぜひ審査突破を目指して下さいね。