無職という状態では、融資を受けられないのが当たり前ですね。「無職の方でもご融資します!」なんて宣伝がないことからも分かるように、仕事をしていないとカードローンだけでなくさまざまな借り入れが使えないでしょう。
無職中に無理して借りるべきではありませんが、「どうしてもお金を借りないと生活できない…」という場合、融資を受けられないと困りますよね?そこで違法業者などに頼ってしまえば、最悪の結果になり得ます。
なので、『無職であっても合法的にお金を借りる方法』について今回は見ていきましょう。
無職でも法的に問題がない3つの借り入れ方法
無職でも合法かつ借り入れられる可能性があるのは、以下の3つの方法です。
- 配偶者貸付を使う
- 不労所得がある
- 派遣登録を行う
これらの方法を使うことで無職でも借りられるのですが、注意したいのは『無職である以上、普通に融資を受けるよりも制限が多い』という事実です。
どんな融資を受ける際でも職業の記載が欠かせませんが、そこに無職と書いた時点で評価は下がり、普通の会社員に比べると不利なのを理解しましょう。極端な話、『融資を受ける前に就職を済ませる』のが一番効果的です。
それでも無職のまま融資を受けるというのなら、上記の方法について詳しく見ておきましょう。
専業主婦でもOK!配偶者貸付の使い方について
無職であっても収入を得ている家族がいる場合、『配偶者貸付』を利用すれば融資を受けられます。
配偶者貸付は名前の通り『仕事をしていない専業主婦(主夫)』が主に利用しており、本人の年収が0でも配偶者の年収が600万円の場合、200万まで借りられるということですね。
こうした方法なので配偶者への確認などが発生しやすく、内緒では借りにくいですが、無職でも比較的簡単に借りられるのは魅力でしょう。家族として複数人で生活しているなら、必ず誰かに収入があるはずなので、その人と相談の上で利用を決断してください。
対応状況に注意?配偶者貸付の欠点を知る
配偶者貸付は無職の主婦でも借りられて大変便利ですが、実は対応するかどうかは金融業者の判断に一存されており、未対応な会社もたくさんあります。
特に消費者金融には『総量規制』という決まりもあるため、無職な上に本人に収入がないと利用ができません。
総量規制が発生する融資では『年収の三分の一』までしか借りられず、無職で収入がなければ借入上限は0円になってしまいます。この決まりは消費者金融と信販会社に適用され、銀行の融資なら対象外です。
したがって、配偶者貸付を探すなら消費者金融よりも銀行のカードローンなどで検索しましょう。総量規制の対象外なので消費者金融よりも対応率が高く、金利も低いので返しやすいです。
ただ、銀行も全てが無職に対応するとは限らないので、事前の確認や相談を済ませましょう。
不労所得でも十分?無職でも収入があれば通ります!
無職だと基本的に収入がない人も多いのですが、仕事をせずとも得られる『不労所得』がある場合、実は普通に融資を受けられます。
不労所得の種類はさまざまですが、主に下記のようなケースが多いでしょう。
- 株式配当
- 不動産収入
- デイトレード
どれも会社勤めに比べるとやや不安定なので大金を借りるのは難しくとも、カードローンでの少額融資くらいなら通りやすいです。若いうちに不労所得を得るのは難しくとも、計画的に投資などをしておけば、将来はこうした収入のみで生活しつつ融資も受けられるでしょう。
なお、「不労所得を得るための元手」としてお金を借りる場合、大抵のカードローンでは利用不可能です。用途自由ではありますが、あくまで『健全な生活に必要な資金』に限って借りられるので、投資などに使わないようにしましょう。
収入証明が鍵?不労所得で融資を受ける際の準備
不労所得はその性質上、「本当に収入があるのか?」が非常に把握しにくいです。たとえば会社勤めなら在籍確認ができれば、その時点で無収入とは判断しにくいですよね?
ゆえに、不労所得で融資を受けるなら『収入証明』が鍵になります。
収入が確認できる書類については、下記が該当しています。
- 給与明細
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 納税証明書
不労所得のみで生活している場合、確定申告書や納税証明書が用意しやすいので、申し込む前には準備しておくとスムーズです。
登録だけでOK?派遣会社を利用した融資の受け方
派遣会社にて仕事を斡旋してもらう場合、まずは派遣会社に登録し、そこから派遣先に出向という形になりますよね?したがって、派遣会社に登録した時点でそちらに勤めているという形式です。
この派遣会社の仕組みを利用することで、派遣先が見つかっていない状態でも無職ではありませんから、職業欄に派遣社員として記入すれば借りられる可能性があります。
つまりは派遣登録『のみ』で融資を受けられるのですが、その場合は以下の点を守りましょう。
- 派遣会社へ在籍確認に応じるようにお願いする
- すでに派遣されたことがあるなら給与明細を保管しておく
特に派遣会社は個人情報保護の観点から登録者の情報を明かさないことも多いので、事前に在籍確認について伝えないと対応しないケースもあります。融資のことなので相談しにくいかもしれませんが、きちんと伝えないほうが後々で困るでしょう。
派遣先も必須?登録だけでは借りられないパターンについて
当たり前ですが、派遣会社に登録しただけで収入は得られず、返済能力は確保できていません。だから金融業者も派遣社員に対しては審査が厳しいですし、最近は在籍確認の方式も変えている会社が増えました。
もしも派遣社員として融資に申し込んだ場合、派遣元ではなく派遣先での在籍確認ができないと、貸してくれないケースがあります。
本人の収入こそが毎月の返済に関わるのですから、これは金融業者としては当然の判断かもしれません。派遣登録だけで融資を受けても返済義務は放棄されないので、自分が困ることもあります。
こうした事態の解決としては、やはり『派遣元に派遣先を探してもらう』のが一番ですね。派遣先さえ見つかれば収入が発生しますし、在籍確認もクリアできるので問題はありません。理想の職場が見つからないなら、短期契約でも良いでしょう。
派遣社員という立場は柔軟性があるので、融資審査でもそれを活かすような立ち回りをしてください。
返せないとアウト?無職でも関係ない延滞のペナルティ
以上が『無職でも合法的に融資を受ける方法』ですが、絶対に忘れてはいけないのが『無職でも借りた以上は返済の義務があり、守れないとペナルティが発生する』という事実です。
融資の返済に遅れた場合、以下のようなことが起こります。
- 遅延損害金の発生
- 長期の延滞でブラックリスト入り
- どうしても返せない場合は債務整理もあり得る
遅延損害金が発生するとより多くのお金を返さないといけませんし、ブラックリスト入りすれば数年間は融資を受けられないので、無職ではなくなったあとも借りられません。
無職でも借りる方法はあれど、どれも返せない場合を考えるとリスキーです。せめて収入がないうちは借り入れを我慢し、家族を頼るなどして凌ぐほうが良いでしょう。
カードローンはアルバイトでもしていれば十分作れますので、無職を脱することも、そして融資を受けることもさほど難しくないのです。