ちょっとした臨時の出費というのは様々なタイミングで起こりうるものです。金額がそこまで大きくなければ、当然手持ちの資金で対応していけますよね。
しかし、100万円という金額が必要になった場合はどうでしょうか?簡単に用意することができない金額では?そんなとき便利なのがローンです。
ただ、100万円のローンを利用する場合、返済総額はいくらになるのか気になりますよね。金利が変われば返済総額も変わります。そこで、金利差による返済総額の違いをご紹介していきましょう!
ローンは金利を上乗せして返済!金利差による違いをチェック
ローンを利用すると、借りたお金をそのまま返せば良いというわけにはいきません。ローン返済時には、借りた金額にプラスして借入した期間分の金利を支払う必要があるのです。
この支払い金利が少なければ少ないほど、返済負担が軽くなるというわけですね。ですから、できるだけ低金利のローンを選ぶようにしておきたいのです。
では、実際金利差による返済総額がどの程度変わるのか、その違いを比較していきましょう。
ここでは、大手消費者金融であるプロミスの返済シミュレーションを基に計算していきます。100万円のローンを48か月返済で利用した場合のシミュレーションです。
金利 | 毎月の返済金額 | 返済総額 | 支払金利総額 |
---|---|---|---|
18.0% | 29,374円 | 1,409,990円 | 409,990円 |
17.0% | 22,855円 | 1,385,011円 | 385,011円 |
15.0% | 27,830円 | 1,335,856円 | 335,856円 |
月々の差は数千円程度かもしれませんが、3%の金利差があれば総返済額で7万円以上差が出てくるケースもあるのです。数%の金利差を甘く考えてはいけません。
また、返済期間が長くなれば更に返済総額の差は広がっていきます。100万円を72か月で返済する際のシミュレーションを見ていきましょう。
金利 | 毎月の返済金額 | 返済総額 | 支払金利総額 |
---|---|---|---|
18.0% | 22,807円 | 1,642,140円 | 642,140円 |
17.0% | 22,246円 | 1,601,663円 | 601,663円 |
15.0% | 21,145円 | 1,522,381円 | 522,381円 |
こちらでは、3%の金利差でも返済総額で12万円ほどの差が出てきます。このように、金利差による返済総額の差は決して無視することはできないのです。
もちろん、利用するローン会社によって計算方法が異なる場合もあります。具体的な返済総額が知りたいのであれば、利用を考えているローン会社の返済シミュレーションを利用してみましょう。
設定金利は限度額や信用によって決定?!その特徴をご紹介
金利は、審査によって決定されます。そして、その決定に大きく関わるのが次の2点となります。
- 限度額
- 信用度
ローン会社によっては、限度額によって金利が決まるような設定になっているところも少なくありません。その場合は、限度額が高くなればなるほど金利は低い傾向となります。
また、審査によって金利が決まる場合もありますね。その場合は、信用度が高くなればなるほど、低金利の設定となります。
確実に返済してくれるという信用が高ければ、貸し倒れのリスクも少なくなります。ですから、低金利での融資が可能となるのです。
限度額に応じた金利設定となる場合は、商品概要等に詳しい金利が記載されているはずです。返済時の具体的なシミュレーションが可能となりますので、しっかりチェックしておきましょう。
100万円の借入には300万円以上の収入が必要!?その理由とは
100万円のローンを利用したい!そう思ったら誰でも100万円借入できるというわけではありません。
実は、個人の借入総額には法律によって上限金額が決められているのです。その決まりが、総量規制ですね。
また、300万円の収入があれば確実に100万円のローンが利用できるというわけではありません。この3分の1という借入可能金額は、あくまでも上限金額です。
つまり、最初からこの上限いっぱいの借入ができるわけではなく、多くのケースではまず少なめの金額を設定、そして信用度が上がれば増額をしていくという流れになるのです。
100万円という高額ローンを得るためには、相応の収入が必要になるということを覚えておきましょう。
ローン利用には審査通過の必要有!審査の内容とコツをご紹介
ローンを利用する際には、審査に通る必要があります。そこで、ローン審査で何がチェックされるのか、そして審査に通るためにはどこに注意しておけば良いのか、そのコツについてご紹介していきましょう。
ローン審査でチェックされるのは、次のような点ですね。
- 勤務先・年収
- 年齢
- 他社借入状況・過去のキャッシング状況
勤務先・年収をチェックすることで、これからの返済を滞りなく行えるだけの収入があるのかを審査します。
年齢は、申し込み条件の範囲内にあるかどうかですね。また、他社借入状況や過去・現在のキャッシングで延滞や債務整理実績が無いかどうかをチェックします。延滞・債務整理実績があれば、返済能力が不安視される要因となります。
審査通過にはコツがある!?チェックしておきたい3つのポイント
また、審査に通るコツとして次の3点を押さえておきましょう。
- 希望金額は必要最低限の金額を申請
- 他社借入件数を最小限にしておく
- 複数キャッシング会社に同時申し込みをしない
ちょっと多めに…と欲を出すと、審査に通りづらくなってしまう可能性がありますからね。どうしても100万円が必要!と言う場合は、100万円を申請して審査に臨みましょう。
また、他社借入件数は出来ればゼロ、あっても1件程度にしておくと安心です。3社以上の利用があれば、審査で不利になってしまいますので気をつけてください。
あとは、審査が不安だからと一度に複数のキャッシング会社に申し込みをしないようにしておきましょう。
複数社の同時申し込みをすることで、お金に余裕がない人物である、他の会社の審査に通れば総量規制に引っ掛かる恐れがある、ということになり、審査に通りづらくなってしまうのです。申し込みブラックと呼ばれる状態ですね。
キャッシング会社によっては、ウェブサイト上で簡易診断を行っているところもあります。ここで審査に通る可能性があるかどうかチェックしてから申し込みをすると、少し不安が解消されますよ。
高額ローン利用時は目的別ローンもオススメ!そのメリットとは
高額ローンを利用する際には、フリーローンやカードローンを利用するという方法も間違いではありません。しかし、ある目的にかかる費用のためにキャッシングをするということであれば、目的別ローンの方がお得に利用できる場合があります。
目的別ローンとは、ローン利用の目的が決まっている際に利用するものです。利用するためには、次の書類の提出が必要となります。
- 見積書
- 請求書
- 領収書
目的とその金額が分かる書類を提出する必要があるというわけですね。フリーローンやカードローンの申し込み時には不要となる書類ですから、少し手間が増えてしまうと言えるかもしれません。
しかし、目的別ローンを利用することは、フリーローンはカードローンよりも低金利で利用できるというメリットがあるのです。何の目的で利用するのか分からないというよりも、この目的でいくら利用するということがはっきりしているので信用度が上がりますからね。
その金利は、目的別ローンを取り扱っている会社にもよりますが、5%前後お得になるケースもあります。高額ローンになると返済期間も長くなってしまいますから、少しでも低金利で借入出来ればその分返済負担を減らすことに繋がります。
目的別ローンは、消費者金融や銀行で取り扱いがありますので、一度チェックしてみても良いでしょう。