> > > どうすればいい?自己破産すぐにお金が必要なときは…

どうすればいい?自己破産すぐにお金が必要なときは…

一昔前、該当者が急増しかなり話題になった自己破産ですが、今だに借金返済ができずに自己破産に陥ってしまう人は多くいます。自己破産すると、今後新たにお金を借りることができなくなります。

しかし現実の生活は厳しいもので、急病や冠婚葬祭など、どうしてもお金が必要になる場合があります。とはいえ、自己破産している状態ではなかなか急な出費には対応できないはずです。

そんな時、自己破産でもキャッシングできるところがあれば助かりますが、それは可能なのでしょうか?自己破産になってすぐにお金が必要な時どうしたらいいのか、考えてみたいと思います。

自己破産になったらどうなる?何ができなくなるのか

生活費の不足、病気などの想定外の出費、ギャンブルなど、お金が足りずキャッシングを行う人は多くいますが、借りた後に返済ができず困窮する人もまた少なくありません。

どうしても返済する手立てがない場合、債務整理という方法を取るのも一つの手です。

 債務整理の種類
・任意整理
・民事再生
・自己破産

この中で任意整理と民事再生は、大まかに言うと貸金業者と交渉したり裁判所での手続きにより、借金の額を減額することです。減額にはなるのですが、借金の返済は継続されます。

対して自己破産は少し状況が違います。

自己破産とは
現在、または今後の収入や財産の状態では借金の返済ができないことを裁判所に認めてもらい、高価な財産を処分する代わりに法律的に借金の支払いの義務を免除してもらうこと。

自己破産はマイナスイメージが大きいがメリットもある

どうしても自己破産には、マイナスイメージが大きくつきます。言い方は悪いかもしれませんが、それだけのことをしてしまったのですから、イメージが良くないのは仕方がないかもしれません。

しかし現実問題として、借金をこのまま抱えていることが生きて行くのに支障が出るぐらいでしたら、自己破産も一つの方法ではないでしょうか。人間誰だって失敗はありますし、やり直すことだってできるのです。

自己破産はメリットもたくさんあります。

  • 収入を借金ではなく、生活費にあてることができる。
  • 貸金業者からの連絡が来なくなる。
  • 借金の返済の悩みや不安が解消され、精神的に落ち着く。
  • 精神的に落ち着くことにより、体調が悪かった人も良くなる。
  • 仕事に集中できるようになる。
  • 上手くいけば貯金もできるようになる。
  • 前向きに生活していくことができるようになる。

「病は気から」ではないですが、借金によって精神的に不安になっていたりイライラしていたことが改善され、それに伴い体調や生活も良くなっていきます。

自己破産には当然デメリットがつきもの!一番は財産処分

もちろん借金をなくすということは、それに伴ったデメリットも当然あります。これも避けられないことでしょう。

  • 高価な財産(現在価格20万円を超える財産、99万円を超える現金)は、処分する。
    ※生活に必要と判断されれば処分されない。
  • 手続き中は、一定の資格を必要とする職業に就くことができない。
    (弁護士、生命保険募集人、警備員など)
  • 手続き中は、海外渡航が制限されることもある。
    (手続きを円滑に行うため)
  • 新たな借金をつくることは、まずできない。
    (貸金業者の審査が通らない。)

このデメリット以外にも、手続きに弁護士に依頼しないといけない、手続きに3ヶ月~半年ぐらいを要するなどの手間もあります。

弁護士に依頼となるとまた費用が発生するから、と自分で手続きすることを考えるのも一つの方法ですが、まず大変なので専門家に依頼する方が間違いないです。

こうやってメリットとデメリットを一通り見ると、自己破産を検討した方が楽だと考える人はやはり多くいるかもしれません。

通常ならば自己破産者は新たな借り入れができない!

デメリットの中にあった「新たな借金をすることはできない」と言う点ですが、大抵の人は知っていることかもしれません。属にいう「ブラックリストに載る」ということです。(実際にはそんなリストはないのですが)

自己破産の事実を貸金業者は知ることができます。知ることにより、「今までの借金を返済できなかったのだから次も返済できないのでは?」と判断されるのです。

貸金業者は、キャッシングやローンの申し込みがあると審査をおこないます。審査では、返済ができるかどうかを属性(借入者の個人情報から収入、会社や家庭状況などの情報のこと)と個人信用情報機関の照会で判断します。

個人信用情報機関で過去の借金の状況がわかる!

属性もですが、信用情報機関で照会するとその人の過去の借金の状況がわかります。

それぞれの貸金業者や銀行は、信用情報機関に会員登録をすることにより、個人の金融情報を登録、照会することができます。

 個人信用情報機関
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・全国銀行個人信用情報センター
※これらの3つの情報機関は相互に情報交流を行っています。

申込者が過去にキャッシングを行っていれば、その時の履歴があり、いくら借りたのか、延滞や債務整理はなかったか、などがわかります。わかった情報を元に審査が行われます。

それまで借りられない?履歴が残るのは少なくとも5年間!

信用情報機関に自己破産を含むいわゆる金融事故の履歴は、しばらく残ります。

信用情報機関 金融事故記録期間
JICC 5年
CIC 5年
全国銀行個人信用情報センター 10年

少なくとも5年は記録が残ることになります。それ以降は記録が消えます。

5年ないし10年経てば、新たに貸金業者にキャッシングの申し込みをしても自己破産の記録はないので、審査に通過する可能性は出てきます。(他の要因で審査に落ちることはあるかもしれませんが)

しかし、銀行や消費者金融でこの金融事故の履歴がまだ残っている場合、まず審査に落ちると考えた方がいいでしょう。

実際には借りられる?自己破産でも借りられるところはどこ

しかしギャンブルなどは兎も角、実際にはどうしてもお金が必要な場合も出てきます。5年も待っていられない状況だってあります。自己破産してすぐに窮地に陥ることだってあるのです。

本当に自己破産してすぐは、どこからも借りられないのでしょうか。ただ我慢するしかないのでしょうか。実は、まったくの0ではないのです。

審査が緩いところなら借りられるかもしれない!

すでに説明したとおり自己破産した場合、普通ならば少なくとも信用情報機関の記録が残っている間は新たに借り入れができません。

しかし、貸してくれる業者は0でないと言いました。その貸してくれる業者ですが、実は規模の小さな貸金業者で「審査が緩い」と言っているところが狙い目です。

もちろん緩いと言っても審査はあるので必ずしも借りられるとは限りませんが、銀行や大手消費者金融と比較すると、ずっと借りられる確率は上がります。

審査が緩い所で借りられる理由

  • 審査がコンピューターでデータ的に行うわけではなく、人の判断が中心になっている
  • 審査の基準が独自にある
  • 審査の判断が、過去の事故記録よりも現段階で返済できるかどうかで見てくれる
  • 大手では審査に落ちてしまうような人達を顧客の対象にしている

このような会社の場合、「自己破産したら今までの借金はなくなっている」ということは、「きちんと働くならば返済するお金がある」と判断してくれます。もちろん借りる理由がギャンブルなどではいけないのですが…。

実際の審査の判断基準は貸金業者それぞれで違うので正確な所はわからないのですが、銀行や大手消費者金融とは違う視点で審査をし、大手では借りられない人達を対象にしてくれるからこそ、自己破産したすぐだろうと借入の可能性が出てくるのです。

ただし、まだ自己破産の手続き中の場合は、まず審査の緩いと言われているところでも通らないと考えた方がいいです。

審査が緩いからと嘘はつかない!真摯な態度で臨むことが大切

ただし、いくつかの注意点やポイントがあります。いくら審査が緩いと言ってもそのことに胡坐を掻くような態度で申し込むと心象を悪くし、審査に落ちることに繋がってしまいます。

貸金業者は、返済できるかどうかを収入だけで判断するわけではありません。申込者の態度や人柄も見ます。

  • 嘘はつかない。聞かれたら正直に答える。
  • できれば対面で話し、真摯な態度で臨む。
  • きちんと返済する態度や思いを伝える。

借金がなくなり、返済するお金ができたとしても、横柄な態度だと「この人は本当に返済する気があるのか?」と不審に思われてしまいます。ただでさえ自己破産という借金を返せていない事実が残っているのですから。

ですから、いかに今度はきちんと返済するよう努力するか、やりなおそうとしているか、その点も見られていると思って審査に臨んだが、担当者にも思いが伝わり相談に乗ってくれるはずです。

またこのような思いは、インターネットでの申し込みでは伝わりません。できれば対面、少なくとも電話の方が伝わるはずです。

提出書類が通常よりも多い場合がある?確認して用意しよう

ブラック対応をしている貸金業者では、提出書類が通常より多い場合があります。

通常の人の申し込みの場合、融資額にもよるのですが、本人確認書類のみですむことが多いです。しかし自己破産などのブラック対応の場合は、それだけではすまないことが多々あります。

よく必要とされる書類の一例

  • 本人確認書類
  • 所得証明書類
  • 住民票
  • お金の使い道がわかる領収書など

これらはあくまで一例になります。業者によって違いがあるので確認は必要ですが、大抵必要となるのは、本人確認書類と所得証明書類でしょう。

審査が緩いという会社には闇金も紛れている?必ず確認を

審査が緩いとだけわかっても、それだけで申し込みするのはなるべく避けた方がいいです。というのは、中には闇金が紛れているかもしれないのです。

自己破産を始め、ブラックの人達でも対応してくれるのは、あまり名前の知られていない規模の小さな消費者金融が多いという現実があります。その為、闇金が中に紛れていても気づかない可能性があります。

そんな状態で間違って闇金に手を出したら、過去の借金地獄以上の地獄がまっていることになります。

闇金業者かどうか見極める方法の一例

  • 貸金業者の登録番号を確認する。
    (金融庁の検索機能で確認する。)
  • 貸金業協会に会員登録している業者ならばそれも確認する。
    (貸金業協会の検索機能で確認する。)
  • クチコミを見る。
  • 闇金業者の情報サイトも見る。
  • 金利が違法になっていないか確認する。

正規の業者は必ず貸金業者としての登録を行っています。またこちらは絶対ではないのですが、貸金業協会にも会員登録しています。これらは、インターネットできちんと確認をとることができます。

悪質な闇金は、番号を偽装していることもあります。できれば金融庁や貸金業協会のホームページの検索機能を使って、確認しましょう。

また、クチコミサイトや闇金業者の一覧が載っている情報のサイトもあります。こちらでも情報が載っていたり、わかることがあります。

同時に、利息制限法により金利の上限が法律で決められていることを知っておくと、判断材料になります。これ以上の金利になっている場合は闇金の可能性大なので、必ず確認した方がいいです。返済を金額提示した場合はごまかせられやすいので、気をつけた方がいいです。

利息制限法による金利の上限

限度額 上限金利
~10万円未満 20%
~100万円未満 18%
100万円以上 15%

この数字を知っていると、闇金かどうかの見極めの目安になります。

不自由なのに変わりはない!できるだけ自己破産は避けよう

自己破産の手続きは大変なものです。その後、またお金が必要となった場合、やはりその融資先になる貸金業者を探すのも、通常よりもかなり困難を極めるかもしれません。

しかし闇金に手を出すと、今までの苦労以上の苦しさに襲われることになります。絶対に闇金に借りないように気をつけましょう。

ギャンブルや贅沢な生活は、自己破産後は御法度でしょう。ギャンブルに関しては、自己破産しなくても人によってはしない方がいい人もいます。

困った時にお金を貸してくれる業者は、どこかにいるはずです。とはいえ、このような貸金業者は多いようでいてやはり少数派と言えます。探すのは大変なのは、間違いないです。しかし、諦めないで探せば必ず見つかるはずです。

もちろん無理をして体を壊したり、生きる気力を失ってしまうようならば、無理に借金を返すのではなく、一度生活をリセットする意味で自己破産という方法も一つの手です。そんな時は、無理をしないでください。

しかし、もしこれからお金を借りるというのであれば、自己破産に陥らないよう、返済を考えて借入するようにした方がきっと自分も苦しくないはずです。

新着記事
ページトップへ