一昔前と違って、今は貸金業法、特に総量規制の関係で収入のない専業主婦は消費者金融から借り入れすることができなくなりました。
しかし、今は結婚しても働いている女性が増えて、自身の収入がある人も増えています。その為、消費者金融の利用を考えている女性は、減ったわけではないようです。
それよりも消費者金融の方も、借り入れに抵抗がないように女性専用コースを設けるなど、女性の利用者が増えるよう力を入れています。
では実際には、借り入れしている人達の中で女性はどれくらいいるのか?見てみたいと思います。
昔よりも増えている?カードローンを利用している比率は
昔はテレビや映画のイメージが強く、怖くて近づきにくい消費者金融でしたが、最近はアイドルやタレントを使ったコマーシャルや広告が増え、ずっと身近になったのではないでしょうか?
お金がないからこそ消費者金融から借りるのは当たり前なのですが、その詳細については、今は多様化していると言ってもいいと思えるぐらいでしょう。もはや借りるのは、収入が少ない人だけではないようです。
とはいえ、まだまだ申し込むのには勇気がいるのも確かです。しかも誰にもわからないようにしたいという思いもありますし、実際、借りる段階では他人にわからないように借りられるよう、配慮もなされています。
実際にはどれぐらいの人が利用しているのでしょうか。
意外に多い?10人に1人は消費者金融を利用している!
データを見ると、日本信用情報機構(JICC)では、1126万人もの人が利用しているとなっています。(無担保無保証貸付で残高有の人数)
20歳以上の人口は約1億500万人で、大よそですが10人に1人が利用していることになります。
こうやって見ると、かなりの人が実際には消費者金融を利用していると言っていいでしょう。
これは消費者金融でのデータになるので、銀行なども含めると実際にはもっと多くの人が借入をしていると見ていいかもしれません。
また別にも貸金業者のインターネットでのアンケート調査の結果で見てみると、2009年と少し古いデータになるのですが、多くの人が利用していたことがわかります。
借り入れ経験者状況
借入経験者 | 借入未経験者 |
---|---|
44.1% | 55.9% |
経験者ということで継続して利用していないにしても、過去も含めてとなると本当に多くの人が利用していることになります。
男性よりもかなり少ない?女性のカードローンの利用比率は
何かと敷居が高く感じる消費者金融ですが、その中でも女性の場合は、さらにハードルが上がるというもの。
どれだけの女性がお金を借りていたのか見てみます。貸金業協会でのアンケートデータになります。
年 | 女性の割合 |
---|---|
2013年 | 22.1% |
2014年 | 21.3% |
2015年 | 18.5% |
こうやって見ると減っているように見えるのですが、これは借入経験のある専業主婦(主夫)を含んでいないので実際の数字とは多少異なるかもしれません。
もちろん、消費者金融に対してのデータと言う意味ではあっているのですが、現実問題、専業主婦でもカードローンは利用しています。
業者によってかなり違う?割合が多い消費者金融もある
貸金業者全体でみると少ない様に感じるかもしれませんが、それでも業者によって差があります。人気のプロミスなどは、26.6%もあるのです。
そうやって見ると、まったく女性に人気がないわけではなく、借入先によっては女性客を上手に取り込んでいいるところもあると言っていいようです。
生活費の補てんに専業主婦もたくさん利用していた?
専業主婦は、今は消費者金融では借入ができないのですが、貸金業法で借入ができなくなる前は、専業主婦も他の方と同じ様に消費者金融から借入をしていました。
専業主婦が借入できなくなる前のデータでは、これも貸金業協会のアンケートデータ(2009)なのですが、借入者は経験者も含めて28.7%にも上ります。
専業主婦の消費者利用状況(2009年)
資金使途理由 | 割 合 |
---|---|
生活費の補てん | 27.3% |
物品購入 | 20.2% |
その他借金返済への充当 | 19.2% |
教育費 | 9.1% |
意外に思えるかもしれませんが、見ようによっては意外と思わない理由かもしれません。
専業主婦にはやはり厳しい!無職は借りられない
今は総量規制の関係で、専業主婦はお金を消費者金融から借りられません。銀行カードローンという手はあるのですが、やはり審査があるし、借入申し込みができる所の数を考えると、専業主婦にはやはり厳しいと考えて間違いないでしょう。
とはいえ、昔よりも働く主婦が増えているのも事実です。
無職は不可となっていてもアルバイト・パートでは借り入れができるので、融資額に贅沢を言わなければ、多少なりとも借り入れは可能だと考えていいでしょう。
昔よりも借りやすい!今の女性がお金を借りる理由とは
それでも昔よりもずっと女性がカードローンを利用しやくすなっているのも事実です。これは、女性に限ったことではないのですが、やはり理由を見ると女性でもお金の借入をしやすいと思える要因は増えています。
カードローンを女性がよく使うようになった理由
- インターネットなど、誰にも見られないように申し込みができる
- お金を借りる時もATMが使えるなど便利で簡単にできる
- 女性スタッフだけが対応してくれる女性専用申し込みコースができた
- 働く女性が増え、それに付随して出費も増えている
- 資金使途理由が多様化してきている
- 全体的に年収が上がらない(生活費が厳しい)
確かにまだまだ生活費の補てんで借りる人もいるのですが、中には旅行やショッピングで使う人も増えました。
それ以上に借りやすいという点が大きいかもしれません。
これ以外にも例えば、使っているタレントさんは女性が多かったり、コマーシャルのイメージからとても身近に感じられるようになったり、かなり昔と変わっていることも一因でしょう。
人口的に見れば、実は女性の方が若干男性よりも人数が多いですし、働いているので返済に困らない女性も多くいます。
そういう意味では、金融業者も女性への顧客拡大に力を入れても不思議ではないはずですし、実際に力を入れていると言っていいでしょう。
消費者金融も女性をターゲットに?女性専用カードローン
その一つとして女性専用カードローンがあります。
受け付けや相談にのる担当者が女性に限られているカードローン。それ以外には、金利や融資額にメリットはない。
特徴を見ると、特に嬉しいメリットを感じないかもしれないのですが、実は女性からすれば、対応してくれる担当者が女性か男性かということは、大きく違うのです。
今までの消費者金融の、恐いイメージを想像すればわかると思うのですが、(実際には違っていても)威圧的で大声で怒鳴られたら・・・と想像するだけで、申し込みに二の足を踏んでしまいます。
中には男性というだけで引いてしまう女性もいるのです。
そうやって考えると些細なことなのかもしれないのですが、必ず女性が対応してくれるというのは、同じ女性にとってとても申し込みしやすい要因になります。
比率は変わる?まだまだカードローン利用の女性が増える
上記であげたデータで見るとまだまだのように思える女性の割合ですが、実はもっと割合が多い、3割に届くというデータもあります。
それは先にあげた専業主婦の兼ね合いもあるでしょう。専業主婦は消費者金融では借り入れができません。
子育て環境の整備などの問題はまだまだ残っているのですが、待機児童の問題が出ていることからわかるように、働く女性が増えていくのも確かです。
女性専用コースに力を入れて来る消費者金融も、これから更に増えることが予想されます。
その方面から見ても、女性の顧客はこれから増えるでしょうし、もっと消費者金融が身近になってもくることでしょう。