高齢者の場合、思いつきでカードローン審査を受けても良いことがありません。
というのも、高齢者の場合は審査を行ってくれるかチェックしておく必要があるからです。
その対応を行ってしまったせいで、審査に何度も落ちてしまう高齢者の方もいるので、先ずは誰もが使っている金融機関はどこなのか明確にしておきましょう。
他にも、記事内では高齢者対応カードローンの審査についても案内しているので、審査に通りやすい状況を作るコツも学べるようになっています。
65歳以上も借りられる!高齢者こそ銀行カードローン
高齢者のカードローンで最初に知っておきたいことは、65歳以上でもカードローン審査の対応を行っているということです。
なぜ60歳以上は借りられない・・・という話が多いのか?というと、以下のような情報を元にカードローン選びされている人がいるからです。
- 古い情報を参考にしている
- 大手以外で金融機関を探している
基本的にカードローンというサービスは、大手以外では充実したサービスを行っていません。
銀行の場合、以下のような大手でカードローン選びをされたほうが、自分に合ったカードローンを見つけやすくなります。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱東京UFJ銀行
上記の大手銀行であれば高齢者対応のカードローンが販売されていますので、高齢者としてカードローン契約を結びたい場合は、これらの銀行でカードローン申込をしましょう。
年齢制限は存在しますが、それでも60歳以上でもOKでカードローン販売を行っています。
まずは口座開設から!信用を得るためにステップアップ
大手銀行でカードローン契約を結ぶ場合ですが、いきなりカードローン審査を申込むのはあまり良くありません。
その理由ですが、口座開設をされていたほうがカードローン審査をスムーズに終えられるからです。
一部の銀行では必須としているケースもありますので、カードローン契約を結びたい場合こそ口座開設が重要です。
また、現代では銀行カードと一体型のカードローンとなっているため、カードを2枚以上作成する必要もありません。
従来のカードローンは、カードローン契約時にもう1枚カードが発行されるようになっています。
つまり、銀行用のキャッシュカードを発行している場合、併せて2枚のカードが発行されるようになっているのです。しかし一体型であれば、キャッシュカード1枚でカードローン機能も使えるようになっています。
銀行口座開設には以下の利点もあります。
- 指定口座として利用できる
- カードローンの金利が優遇される
- 信用を得ることができる
銀行によって様々なサービスを行っていますが、大手銀行であれば基本的に対応していることが多いサービスです。
指定口座として利用できる状態では、カードローンの入金を指定口座に振込という形で行えますので、指定口座に先に入金をしておく形でお金を利用することも可能になります。
このような状況でキャッシュカードに入金をしておくと、コンビニATMでもお金の引き出しが行えるようになりますので、時間を無駄にしたくない人にはオススメのサービスです。
銀行なら必須!?可能なら作っておきたいクレジットカード
銀行から信用を得るためにできることの1つに、クレジットカードの発行があります。
クレジットカードはカードローンより審査が甘い場合が多く、今では銀行キャッシュカードと一体型のクレジットカードまで販売されています。
クレジットカードはショッピング枠のみ設定されるケースもあるため、使い過ぎてしまっても特に大きな問題は発生しません。
返済方法は後になって変更できる仕組みになっているため、10万円以上の大きな利用が見られても、毎月の返済額は3万円以内に抑える・・・という使い方が可能なのです。
そのため、銀行では積極的にクレジットカードの販売を行っていることが多く、今では審査が甘い銀行クレジットカードとして知られているものも増えています。
また、高齢者の中には以下の理由で意図的にクレジットカードを発行している人までいます。
- 信用を得るため
- キャッシング枠を利用したいため
高齢者が通常のカードローン審査を申込んだ場合、信用が元より低いので、何度申込を行っても審査に通れないという人が大勢いるのです。
しかし、クレジットカードは年齢に無関係で審査が甘いため、信用が元より低い高齢者であっても審査に通る人が多くいます。
カード契約後、問題なくカード利用・返済が見られるようであれば、段々と契約者としての評価も上がっていきますので、その状態であればカードローン審査に落ちる心配も下がっていきます。
もしくは、最初はクレジットカードのショッピング枠のみ・・・で利用していき、その後はキャッシング枠を設けるという使い方も可能になっているため、クレジットカードをカードローンのように使うことも、現代のローン事情では可能になっているのです。
このように変則的な方法でもカードローン、もしくはカードローンに近い契約を結ぶことは高齢者であっても可能となります。
借り過ぎに要注意!借り過ぎると借りられなくなることがある
高齢者がカードローン契約を結んだ場合、顕著に問題として浮上しやすいものに借り過ぎがあります。
具体的に、以下のような形で借り過ぎてしまう人が多いです。
- カードローン利用経験が少ない
- まだ借りられると思ってしまう
高齢者専用カードローンは、金額にして10万円~100万円で利用限度額の設定が行われています。
そのため、最初に10万円という小さな金額でカードローン契約を結んでいると、少し利用しただけでカードローン利用が難しくなることもあるのです。
特に問題がなく借りられる場合、可能であれば20万円以上で借りるようにしておきましょう。
50万円以上を最初から希望するというのは、高齢者以外でも難しいので注意してください。20万円、もしくは30万円以内であればカードローン審査に通りやすいとされています。
それと、借り過ぎている状況もいけません。短期間で使い過ぎると、カードローン会社側で利用制限をかけることもありますので、20万円借りた場合もすぐに使い切ることのないよう、配分をしっかりとしておいたほうが良いです。
借り過ぎで良くある失敗例!上手な借入方法を学んで借りる
借り過ぎはカードローン契約において利点がないので、今回は借り過ぎ注意!に分類される借り方について案内していきます。
また、今では総量規制や年収制限が存在するので、そのことも学んでおいたほうが良いでしょう。
総量規制はサラリーマン金融などで適用されている借入制限のことです。銀行では適用されておらず、適用している場合、年収の3分の1以上は借りられなくなります。
年収制限は銀行で良く見られる制限です。総量規制とは違い、各銀行で適用されることのある制限とされています。
年収制限の説明が抽象的だったので、下に具体例を示させていただきますが、大手銀行でも顕著に見られる制限のため、適用される割合は全体的に見ても高い・・・と思っておきましょう。
- 高齢者:50万円以内
- 主婦:50万円以内
- 無職:20万円以内
インターネットを利用していると、「○○万円まで借りられたが、それからは一切カードローン審査に通らなくなった」・・・という情報を見ることがあります。
これは、各銀行で設定されている年収制限に引っかかったためです。年収は、安定した収入であれば100万円以内でも問題ありません。
その代わり初回から50万円以上借りるというのは、大手銀行でも対応が難しいと理解しておきましょう。
このことを知らずに大手銀行でカードローン申込をしていると、いつの間にか年収制限の影響でまったく審査に通らなくなってしまいます。
審査NGになる人も!年齢ばかりが問題になる訳ではない
カードローン審査は正常に対応してもらえる人と、対応してもらえない人に分類されますので、審査NGになることが最初から確定している人もいます。
そのような人を金融機関の専門用語ではブラックといいます。
融資が難しい相手、もしくは完全に融資ができない相手をブラックと言います。
もしくは、ブラックリスト入りという扱いで、各金融機関で借入不可の相手として情報が共有されていることもあるのです。
ブラックとして扱われている場合、以下のような不利益を得てしまうこともあります。
- カードローン以外でも融資を受けられなくなる
- 個人信用情報にブラックであることが登録される
個人信用情報機関という機関で登録されている情報のことを、個人信用情報と言います。
この情報は一つの金融機関だけでなく、他の金融機関でも確認することが可能な情報となっているため、金融機関に対して迷惑をかけ過ぎると、最終的にどこからも融資を受けられなくなってしまうのです。
カードローン以外にもお金を得る方法として、「キャッシングローン、クレジットカード、有担保ローン」などが存在しますが、ブラックの場合はすべて利用不可になると思っておいたほうが良いです。
このような状態では審査そのものがNGとなっているため、通常のカードローン審査に比べると、即時で審査落ちという結果が通知されるようにもなっています。
こんな使い方はペナルティ!何気ない行動も信用に関わる
カードローン利用を健全に行っていても、理由が不明の状態でカードローン利用が停止・・・になる人もいます。
インターネットでも良く見つかるトラブルの1つなのですが、このような問題はペナルティという対応によって発生します。
ローン契約を結んでいる場合、ペナルティに反する利用が見られた際に、利用停止、利用限度額の引き下げといった対応が行われます。
これらの対応は警告なしで発生することもあるため、ペナルティは急に発生することが多いトラブルとしても有名です。
理由が不明の状態で発生しやすいペナルティに関しては、以下のような使い方で発生していることが多いです。
- 虚偽の情報を交えて契約を結んでいる
- 短期間で他からも借りるようになった
- 利用範囲内で利用を行っていない
虚偽の情報というのは、「年齢、年収、借入状況」で見つかることが多いです。高齢者の方はカードローン審査に通るため、このような項目に対して都合の良い情報を記入することがあります。
ですが、個人信用情報は銀行、サラリーマン金融などで共有しているため、情報に食い違いがあるようであれば即座に審査で落とされてしまうのです。
すでにA銀行でカードローン契約を結んでいると安堵している人ほど、B銀行といった他の金融機関でこのトラブルを起こすとされています。
短期間で借り過ぎている場合も、ペナルティの対象となるので注意してください。
銀行側は信用をしてお金を貸している状況にありますので、他からも借りている、もしくは利用目的とは無関係の利用が見られるようでは、契約者を違反者として処置しなければならなくなります。
年金は担保にできない!昔と今で大きく変わった借入方法
銀行で借りられない高齢者は、次にサラリーマン金融で借りようとすることが多いです。
しかし、近年でもっとも審査内容が変わったサラリーマン金融では、昔ように簡単にお金を借りられるわけではありません。
昔のサラリーマン金融であれば、以下のような対応でお金を借りられることが多かったのですが、今では以下のような対応は一切行わないようになっています。
- 50万円以上の融資
- 年金を担保にする
- 複数で借りる
銀行やサラリーマン金融で借入に対して制限を設けていることが多く、50万円以上というのはサラリーマン金融でも難しいです。
1年間、2年間程度の利用が見られるようであれば、そのような対応も可能となっているのですが、高齢者が初回から大金を借りられる・・・ということは無いと理解しておきましょう。
不動産などを有している場合でも、対応については大きく変わりません。このような場合、カードローン審査ではなくフリーローンで審査を受けたほうが賢明です。
というのも、年金を担保にしてもカードローンなどでは融通が利かない・・・のですが、フリーローンであれば100万円以上の融資を受けられることが多いからです。
不動産の所有者として管理されている書類の提出、1週間~2週間程度のローン審査に対応できるという人であれば、無理にカードローン審査を通じてカードローン契約を結ぶ必要もないのです。
後、銀行カードローン審査と同じで、すでに複数でローン契約をされている場合はサラリーマン金融でも審査に通りません。
3件以上の借入が目立つような人では、審査にまったく通らないこともありますので、なるべく無駄に借金されている分は早めに完済しておいたほうが良いでしょう。
困ったときの目的別ローン!ローンプランが充実している
カードローンというのは、一般のカードローン利用者に対応しているローンの通称です。
つまり、高齢者専用のカードローンではありませんので、高齢者では利用できないケースもあります。
このような場合、以下のような名称のカードローンが販売されていないかチェックしましょう。
- 高齢者専用カードローン
- シルバー向けカードローン
- 専業主婦用カードローン
高齢者専用、シルバー向けに関しては同一の商品です。なので、どちらか1つが銀行やサラリーマン金融で販売されています。
通常のカードローンでは、年齢制限が細かく定められていますので、大手銀行でも65歳以上では利用できないケースが多いです。
しかし、高齢者専用カードローンであれば70歳まで利用可能なカードローンも販売されているため、余裕をもって高齢者が借りられるようになっています。
専業主婦用カードローンについては、高齢者になってからも専業主婦として生活されている人向けのカードローンです。
女性専用カードローンでもあるのですが、専業主婦であれば審査に落ちることも少ないため、今では契約者が段々と増えてきているカードローンとして有名になっています。
このように高齢者向けのカードローンも販売されているのですが、一般のカードローンと比較すると以下の点で劣ることが多いため、その点も了承して利用する必要があります。
- 1年ごとで自動更新
- 借入は最大でも100万円以内
- 審査に時間がかかる
銀行の場合、高齢者専用カードローンと販売されているケースは少なく、目的別ローンという名称で販売されていることが多いです。
銀行で高齢者専用カードローンが販売されていない・・・という情報も、インターネットではよく見かけることがあります。
ですが、銀行の窓口で相談するか、もしくは銀行の公式サイトで目的別ローンを探ってみると、このようなローンも対応しているかどうかが分かるので、安易に販売されていないと思い込まないほうが良いでしょう。
借入件数の豆知識!こんなローンも借入件数としてカウントされる
借入件数について補足させていただきますが、以下のローンも借入件数としてカウントされるので注意してください。
- 自動車ローン
- 信販を通じて結んだローン
- 携帯電話の後払い機能
自動車ローンを組んでいる場合、最近になって組まれている場合ではカードローン審査に通らないことが多いです。
人によっては1年ではなく、3年~7年の範囲でローンを組まれていることが目立つため、あまりカードローン審査では良い評価を受けられません。
そのため、先に自動車ローンを結ぶのではなく、先にカードローン契約を結ぶようにしておきましょう。対応を逆にするだけで、ローン審査に通りやすい状況でローン契約を結べます。
自動車ローンは、積極的に審査を行ってくれるようになっているため、ある程度の借金をすでに組んでいる場合でも審査に通る可能性があります。
これは信販を通じて結べるローンでも同じです。他よりも先にカードローン契約を結ぶようにしておくだけで、カードローンは簡単に持てるという性質がある・・・と理解しておきましょう。
最後に携帯電話の後払い機能にも注意してください。
こちらは誰でも簡単に利用できる機能となっているため、人によっては毎月5万円以上で利用されている人もいます。
しかし、借金は借金として扱われるので返済で遅延しているようではいけませんし、そのような状態を放置されていると、カードローン審査では100%通らない状況になってしまいます。