お金に困った時、キャッシングを考える人は少なくないでしょう。もちろん、キャッシングはそういう人のためにあるのですから、使っても何も悪いことはありません。
ただ、お金を扱う時は、かなり慎重にしなければいけません。軽い気持ちでいい加減に手を出すと、大変な目に遭ってしまうかもしれませんよ。
お金の借り方、返し方、知っているようで知らない分割払いや一括払い、はたまたリボ払いなど、実は分かりにくいことはたくさん。
金利について知っておきたい、あれもこれもチェックして……そんな初心者さんも、少し経験のある人も、改めてキャッシングについて考えてみましょう。
キャッシングって?お金を借りる最短方法!
キャッシングと言う言葉、よく耳にしますし、漠然とした意味が分かっている人も多いですよね。その漠然の程度でも、利用するには困りません。ただ、正確に知っておいても損はないのも事実です。
専用のカードを使い、ATMやキャッシュディスペンサーからお金を引き出して融資を受ける方法のこと。
消費者金融からの融資を指すことが多い。
手軽に利用できるため、消費者の人気が高い個人融資方法。
ATM、キャッシュディスペンサーを利用すると、何となく銀行口座からお金を引きだしているような錯覚に陥りがちですが、実際は借金ですので、気を引き締めて利用したいものですね。
キャッシングは主に、消費者金融での融資に利用される方法です。実際、大手の消費者金融をはじめ、多くの消費者金融は、キャッシングという単語を使って分かりやすく宣伝をしていますよね。
即日融資可能!日本一の融資スピード!
消費者金融が採用しているキャッシングですが、その融資スピードは、かなり速いと言えます。今は即日融資は当たり前、最短で何と30分というケースもあるほどです。
お金はいつ必要になるか分かりません。不測の事態でどうしてもすぐにお金が必要になった時、キャッシングをすることは一番でしょう。おそらく、日本で最も早くお金を借りられる方法のはずです。
怖いイメージは古い!今の消費者金融は安全安心!
消費者金融と言うと、少し上の世代の人たちにはあまり良い印象がないかもしれません。それもそのはず、昔はキャッシングを乱用し、返済に困った人たちと消費者金融の間で、社会問題になるようなトラブルが起きたからです。
- 返済に困った人が自己破産をするケースが相次いだ
- 返済ができない人に強く返済を迫って怖がらせた
こんな過去があったため、いまだに消費者金融を怖い業界だと思っている人がいるようです。しかし、今はこんなことはありません。
貸金業法で安心!利用者保護の観点で快適キャッシング
強化された貸金業法は、以下のことが特に強調されるようになりました。
- 融資可能金額は年収の三分の一まで
- 利用者に恐怖を与えるような取り立ての仕方を禁じる
他にも強化された部分はありますが、昔のような無茶を封じるための点としては、この二点が特に注目されています。
融資可能金額を抑えることにより、返済が不可能にならない(自己破産の可能性がより低くなる)ようになりました。
困らない、困らせないことが一番ですが、万が一の時は利用者がより強く保護されるのが貸金業法です。昔よりずっと、安心して利用することができますね。
誰でも借りられる?申し込む時の最低条件は
キャッシングは利用者の幅が広く、多くの人が利用することができます。と言っても、まったく条件がないというわけではなく、多少の条件が必要となっています。その条件もそれほど難しいものはないため、本当に利用しやすい金融機関だと言えますね。
- 最低でも20歳以上であれば申し込みをすることができる
成人していれば、キャッシングの申し込みが可能です。これはどんな消費者金融でもほぼ同一の条件として明記されていますので、日本国内の消費者金融は、20歳が最低ラインだと考えて支障がないでしょう。
法的には、お金の貸し借りは18歳から可能になっています。実際、銀行のクレジットカードなどは、18歳でも申し込み・利用ができるものがありますね。ここが消費者金融と銀行の違う部分です。
どうしてダメなの?未成年NGな理由とは
法的にはOKでも、消費者金融的にはNGなのが未成年です。では、なぜ未成年は消費者金融を利用することができないのでしょうか。
- 未成年はトラブルが起きた時、親の意向で借金を帳消しにすることが可能
- トラブルによる貸し倒れを最大限避けるため、20歳以上からの利用となっている
最低でも成人である条件の理由は、主にこの2つだと言われています。未成年は親の力が強く影響する世代です。借金によるトラブルも、青少年保護の観点から、親の手続きによっては帳消しになることがあります。
年齢以外にどんな条件があるの?返済能力を最重要視!
最低でも20歳でなければ申し込めない消費者金融ですが、他にも少し条件があります。単純な条件なのですが、何より大事と言えるかもしれません。
- 職業
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
この4つの項目が、年齢の次に重要だと言われています。この4つから何が分かるのかと言うと、それは「返済能力」です。要は、収入のうちのどれくらいのお金を、返済に回すことができるかということですね。
これが分からなければ、お金を貸すことはリスクが高すぎます。審査で注目されて当然と言える項目でしょう。勤務先で大手であればあるほど評価は高まりますし、また、勤続年数も大切です。年収はダイレクトに返済に響きます。
キャッシングをすれば必ず返済をしなければいけません。それを考えれば、返済能力について詳しい情報提供が求められるのも、納得した上で申し込みをする必要がありますね。
金利は?支払い方法は?最重要項目をチェック!
消費者金融の金利について考えてみましょう。金利は借入額が高ければ高いほど低くなります。しかし、初めてキャッシングをする時は、大抵、低い金額しか借りられないため、低い金利の対象外となることがほとんどです。
それまでは、低い金利が適用されることはないと考えておきましょう。信用が積み重なっていけば、利用できる限度額が増えていくものですし、そのたびに適用金利が減っていく実感があるかと思います。
銀行と比較すると?消費者金融の金利は少しお高め
お金を借りる時に、消費者金融と並んで利用者が多いのが銀行です。その銀行と比べると、消費者金融の金利は高めだと言われています。
金融機関 | 平均金利 |
---|---|
銀行 | 3%未満~15%前後(例外あり) |
消費者金融 | 4%前後~20%以内 |
最低金利を見てみると、それほど大きな差がないように思えます。しかし、最大金利の比較をすると、その差は一目瞭然。やはり、銀行に比べれば、消費者金融は金利が高いのだということが分かります。
とにかく便利で、ひたすら手軽に使えるのが消費者金融です。金利が高いのは、それに対する手数料だと思うべきでしょう。
それに、高いと言っても、あくまで銀行と比較した場合です。生活が破たんするほどの高さではありませんし、銀行も商品によっては同程度の金利のものもあるほどですよ。
支払いは?大抵はリボ払い、他にも選択可能!
借りたら必ず返す、これが大前提の消費者金融。返済方法はどうなっているのでしょうか。一括払いなのか分割払いなのか、他にも方法があるのかと、一番気になるところです。
消費者金融の支払い方法は、大抵がリボ払いになっています。
借金の総額に関係なく、月々一定額を返済していくこと。
返済予定が立てやすく、便利である反面、返済が長期化することもあるので、利用の際には注意が必要。
借入額によっては、支払いが長期化することもありますが、途中で一括清算も可能になっています。また、一括ではなくても、余裕のある月には少し多めに支払うことも可能です。
リボ払いは一定額、しかも少額に抑えることも可能ですので、日々の生活を圧迫することなく、計画的に返済をしていくことができるという利点が注目されています。
事故情報は消せる!?信用情報機関を活用しよう!
ここまで読んだ人は、ほとんどが過去にお金を借りたことがない人ではないかと思います。あったとしても銀行など、消費者金融ではない金融機関でしょうか。もしかして、過去にお金を借りて、返済の時などにトラブルを起こしたことはありませんか?
また、何年前に事故を起こしたのかも重要です。信用情報機関に信用情報が保管される期間は、内容によって半年から10年となっており、もしかするとあなたが過去に起こした事故情報は既に消えているかもしれませんね。
信用情報機関とその利用金融機関について
信用情報機関は、日本には3つしかありません。この3つの信用情報機関を、日本全国の金融機関利用しています。
信用情報機関 | 利用金融機関(種類) |
---|---|
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行、信用金庫など |
株式会社 シー・アイ・シー(CIC) | 信販会社 |
日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融 |
金融機関の種別によって、利用している信用情報機関が違うのが分かりますね。それぞれの金融機関は、審査の時に、利用のために登録している信用情報機関で、申込者の過去の情報を調べます。ここで問題が出ると、審査に通過することが難しくなります。
もしも過去にトラブルの経験がある人は、ここにまだ自分の情報が残っているかどうか、申し込みの前に確認した方が良いかもしれません。過去のトラブルが原因で、申し込みに落ちることは、新たな事故情報として信用情報機関に登録されてしまうからです。
情報共有は?金融機関同士の繋がりとは
3つの信用情報機関ですが、それぞれ、相互で情報を提供し合うという可能性について考えてみましょう。実は、以前はそれぞれの機関の情報を、参照し合うことが可能でした。
つまり、銀行で事故を起こした人が消費者金融に申し込みをすると、銀行での事故記録が分かってしまうという状況だったわけです。銀行も消費者金融も利用できなくなってしまう確率が高かったわけですね。
しかし現在、KSCは他2信用情報機関に対し、情報提供を停止しています。銀行での事故について、消費者金融が把握することが不可能になったということです。これにより、審査に通る確率が上がったことは確かでしょう。
削除要求可能!支払いが終わったら試してみて!
信用情報機関に登録された情報は、基本的に一定の期間が過ぎれば、全て消されるようになっています。事故情報も同じことで、滞納で5年程度、債務整理で7年、自己破産で10年と言われています。
これは必ずしも通るわけではないのですが、過去、保管期限前の消去に成功した例があります。ダメで元々、チャレンジしてみる価値はあるかもしれませんね。
消費者金融にしろ他の金融機関にしろ、お金を借りるということは、考えている以上に重要なことです。事故などに繋がらないよう、申し込みをする前に、分からないことはしっかり疑問を解消しておきましょう。