そんなつもりはなかったけれど……。ブラックになってしまう時、それは人生のタイミングが悪かったとしか言いようがありません。自己破産に強制解約、他にも色々ある金融ブラック。一度なってしまうと中々厄介なものです。
最も困るのが、ブラックだとお金が借りられないということ。ブラックになったのだから、もう借金はしない……と思っても、どうしても必要な時がありますよね。
でも、ブラックだとお金が借りられないと思っている人がほとんど。果たして本当にそうなのでしょうか。ブラックでも借りる方法があるかもしれませんよ。
あなたのブラックはどれ?まずは把握から!
残念ながらブラックになってしまった人は、自分がどんな状態のブラックであるのかを把握しましょう。何年前にどんな原因でブラックになったのか、自分で知っておく必要があります。
- 返済の遅延(複数回)
- 債務整理
- 個人再生
- 自己破産
ブラックの代表的な内容としては、この4種類が有名です。どれも大変なものですが、特に個人再生や自己破産となってくると、かなり重度なブラック内容だと言われてしまいます。このブラックが原因で、カードローンやキャッシングなどが不可能になってしまうのです。
信用情報機関もチェック!あなたの情報は残っているか
ブラックから脱するのは大変です。それなりに長い時間が必要ですし、信用情報機関にも登録されています。信用情報機関とは、お金の貸し借りの記録が残されている機関で、金融機関は全てここの利用をしています。よって、過去にブラックになった人の情報も参照されてしまうのです。
信用情報機関は複数存在し、利用する金融機関の種類によって、参照する場所が変わってきます。
信用情報機関 | 参照金融機関 |
---|---|
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行・信金・信組・農協 |
株式会社 シー・アイ・シー(CIC) | 信販会社 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融 |
それぞれの参照機関は異なりますが、記録が残っているのは確かです。ここに記録が残っている間は、どんな金融商品の審査も中々通ることはできないでしょう。
ブラックの記録はどれくらい残るのか
信用情報機関に登録されると、一定期間はブラックになったという情報が残されることになってしまいます。これはどうしようもないことですので、諦めるしかありません。
しかし、永遠に記録が残されているわけでもないので、究極まで絶望する必要もないと言えます。ブラックの重要度によって、記録の保管期間は変わってきますが、一定の時間が過ぎれば、必ず情報が削除されるようになっています。
- 返済の遅延(複数回):およそ5年
- 債務整理:およそ5~7年
- 個人再生:およそ7年
- 自己破産:およそ10年
この時期が過ぎれば、ブラックの記録は消去されます。また新しくお金を借りることも可能です。もしご自分が何年前にブラックになったかを正確に覚えていない人は、情報機関に問い合わせをしてみましょう。本人であれば問題なく教えてもらえますよ。
ブラックだと借りられない理由
ブラックになってしまっても、これからはきちんと返済する意思があればいいじゃないか、と思う人もいるでしょう。その考えはとても大事です。とはいえ、信用情報機関に記録が残っている以上、中々うまくいくものではありません。
金融商品は個人の信用が何よりも大事です。ブラックになっている以上、その信用がないと考えましょう。信用回復がなされない限り、新しくお金を借りることは非常に困難であることは間違いありません。
ブラックでも借りたい…大手よりも中小を狙え!
ブラックになっていると、まず審査に通ることができません。特に、大手の銀行や消費者金融では全滅を覚悟するべきでしょう。銀行に比べ、比較的審査が甘いと言われる消費者金融でも、やはりブラックを相手にすると難しいようです。
大手よりも中小をおススメする理由としては、
- 顧客と会社の距離が違い
- 個人の事情を聴いてくれるかもしれない
- 返済計画について相談しやすい
大手が相手だと、どうしても流れ作業になりがちです。それだけ利用者がいるわけですね。そんな時に、それほど得な顧客とも思えない、ブラックの人に時間を割くことはできません。
それに対し、中小の消費者金融は、大手よりも顧客との距離が近いことが特徴です。アットホームというわけではなく、事情を説明する時間を設けてくれることがある、と考えましょう。もちろん確実に設けてもらえるわけではないので、そこは運や熱意次第かもしれません。
実際、ブラックになった事情を聞いて、過去の記録を信用情報機関で参照した上で、キャッシングをOKしてくれる中小の消費者金融も数多く存在します。融資が必要な人は、真摯な態度で相談してみると良いでしょう。
インターネットで探せる!その時にチェックすることは
中小の消費者金融は、以前は探すことが中々難しいものでした。しかし今は、インターネットで誰でもホームページを持てる時代です。消費者金融も大小を問わず、自社のホームページを持つことが常識になっています。
インターネットで中小と思われる消費者金融を見つけたら、以下のことを必ずチェックしましょう。
- 会社名
- 貸金業登録番号
- 金利
この3つがはっきりと表示されていれば、安心して連絡を取れると考えましょう。不安な人は、貸金業登録番号を照会してみると良いでしょう。この登録をしていない業者は、正規の業者ではなく、違法業者です。
違法業者と関わることは絶対におススメできません。どんな理由があっても、違法業者で借りることだけはやめましょう。
ブラックだから仕方ない?限度額は低めになるかも
ブラックでも事情を聞いてくれる中小の消費者金融を見つけたら、あとは真摯な態度で申し込みをするだけです。その時に返済計画などを相談するのも良いですね。
ただ、ひとつ気を付けておきたいことがあります。大手の消費者金融と違い、限度額が低めに設定されることが多いかもしれないということです。
信用を元にお金を貸すわけですから、ブラックというハンデがある以上、これは仕方ないかもしれません。貸さないと言われるよりずっと良いと思って、限度額に関して、無理な要求をするのはやめておきましょう。
中小で借りてみよう!地道な返済が鍵!
とはいえ、限度額が低いと、何かと不便があるかもしれません。やはり借りられる金額が多い方が、いざという時に備えられて安心ですよね。
中小で借りる時のメリットのひとつに、大手よりも融通を利かせてくれる時があるかもしれないということが挙げられます(もちろん、いつもではありません)。
意外な効果も?信用情報の回復に繋がる!
中小の消費者金融で取引を繰り返していると、実は信用情報が回復していくことをご存知ですか?消費者金融の全ては、本来、信用情報機関に登録する義務があります。
信用が完全に回復すれば、大手の消費者金融もまた利用できるかもしれません。そう考えてみると、中小を積極的に利用して、実績を作っていくことが一番良いと言えますね。
もっとも、中小とのお付き合いが心地よくて、そのまま継続して利用し続けていく人も多いようです。たとえブラックの経験があっても、このように様々な選択肢を考えられるようになるのも、信用情報回復のありがたみでしょう。
闇金に注意!絶対に手を出さないで!
ブラックの人がどうしても考えがちなのが、闇金の利用です。闇金とは、いわゆる違法業者のことです。先に説明した通り、貸金業登録番号を持たないで、無認可で営業をしている業者は全て闇金に含まれます。
- 広告に貸金業登録番号が書いてあるか
- 金利が明確に表記されているか
- 不必要に甘い文言が書かれていないか
貸金業登録番号、金利の表記は、どんな消費者金融でも行っています。消費者金融が加盟している貸金業法協会が推奨しているということもあり、全うな経営を心掛けている業者であれば、必ず表記していると言えます。
所在地と連絡先も要チェック!自分の身は自分で守ろう
また、次のことにも注意しましょう。
- 住所、電話番号が明記されている
- 電話番号が固定電話である
闇金は基本的に、短期間の営業をしているものです。短期間に荒稼ぎをし、警察に捕まる前に逃亡してしまうスタイルはほとんどのようです。
たとえブラックでも、闇金で借りず、他に借りる手段があることは分かって頂けたかと思います。健全な経営をしている業者と付き合って、地道に信用を回復し、将来的にスムーズなキャッシングライフを送れるようにしたいものですね。