国内利用に限れば、カードローンは非常に優秀な借り入れ方法です。いつでも自由にお金を引き出せるため、咄嗟の出費にも強く、1枚あれば安心できる存在でしょう。
ですが、国外…海外に行くことが多いなら、「現地通貨もカードローンで調達したい」と考えますよね?海外利用で名高いクレジットカードといえばオリコですが、カードローンであっても同じでしょうか?
今回はオリコのカードローンが海外で使えるか、そして海外で融資を使うにはどうするべきかをお教えいたします。
選択肢は3つ!オリコで使えるカードローンについて
オリコのメイン商品はクレジットカードですが、同社は融資機能のみのカードローンも取り扱っており、自分の用途に合わせて作るカードを選べます。
カード名 | 限度額 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|---|
CREST | 最大500万円 | 4.5%〜18.0% | 標準的なカードローン |
CREST JEWEL | 最大100万円 | 7.8%〜18.0% | 女性向けカードローン |
CREST for Biz | 最大300万円 | 6.0%〜18.0% | 個人事業主専用 |
こうしてみると消費者金融顔負けのラインナップであり、国内利用ならばカードローンの申込先としても魅力的ですね。
そしてこれらのカードローンは海外利用についてはどうなるのか、これよりご説明いたします。
海外では利用不可?オリコでもカードローンは国内専用!
国内なら文句なしなオリコのカードですが、残念ながら『カードローンは国内専用』となっており、海外では使えません。
これは先ほど説明した3種のカードローン全てに共通しているため、作るカードによって海外対応が変わることもありません。もしもオリコでカードローンを作るなら、国内のみで活用すべきと割り切ってください。
ただし、海外で使わないなら以下のようなメリットがあります。
- 最短でその日に審査結果が分かる
- エステの割引や育児相談のサービス付き(CREST JEWELのみ)
- 事業資金も借りられる(CREST for Bizのみ)
特にCREST JEWELやCREST for Bizのサービスは銀行や消費者金融でもなかなか見かけない、独自性が強めの内容です。オリコでカードローンを作るなら、特典目当てという人も多いでしょう。
他社も同じ?オリコ以外のカードローンは海外で使えるのか
これまでにも軽く触れたように、カードローンはオリコ以外も発行しています。以下、主なカードローンの借入先です。
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- アイフル
- アコム
- プロミス
こうした有名なカードローンの海外対応はどうなっているかといえば、残念ながら全てが国内利用のみとなっています。
オリコに関わらず『融資機能のみを提供するカードローン』は全てが国内専用なので、海外での備えにはなりません。その利便性はあくまで国内のみで提供されることを忘れず、作る前に用途を意識しておきましょう。
「それなら海外でお金を借り入れる方法はないの?」と気になりますが、そんなことはありません。オリコの場合、きちんと『海外で現地通貨を用意する方法』があります。
オリコのクレジットカードなら海外で融資を受けられる!
オリコで海外利用できるカードといえばクレジットカードが有名ですが、付帯する機能である『キャッシング枠』を使えば、海外で現地通貨を借りられます。
クレジットカードのショッピング枠とは別に設定できる融資専用の枠で、限度額内であれば好きなタイミングでお金を借りられます。使い勝手はカードローンとほぼ同じです。
また、キャッシング機能はクレジットカードでの買い物が海外に対応していると、融資も国外で利用できます。使い方も簡単で、『対応ATMに差し込み、欲しい金額を指定する』だけです。
しかも海外利用で気になる『レート換算』についても自動で行ってくれるため、国内利用と同感覚で使えます。現地の言葉をある程度理解しないとやや厳しいかもしれませんが、海外に行くなら挨拶を覚える感覚でなんとかなるでしょう。
「海外でも使えるなら、オリコのクレジットカードが1枚あればいいのでは?」と思うかもしれませんが、それは少し早計です。
国内利用では微妙!?キャッシング機能の意外な弱点
海外でも国内と同感覚で使えるクレジットカードのキャッシングですが、実は『国内利用ではカードローンに劣る点が多い』のはご存じですか?
たとえばカードローンと比較した場合、以下のような弱点が目立ちます。
- 限度額が少なめ
- 金利が高め
- 条件が今一つなわりに審査もやや厳しめ
オリコの標準的なカードローンである『CREST』と『オリコカードのキャッシング枠』を比べると、その差は一目瞭然です。
カード名 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
オリコカード | 最大100万円 | 15.0%〜18.0% |
CREST | 最大500万円 | 4.5%〜18.0% |
はっきり言ってしまうなら、『クレジットカードのキャッシング枠は国内利用では微妙』でしょう。「海外に行く予定はないし、クレジットカードも使わないかも」という人は、カードローンを作るほうが後悔もしません。
カードローン1枚で国内と海外の双方に対応する方法とは
「海外通貨を用意したいけれど、クレジットカードのキャッシングは性能が微妙だから、できればカードローン1枚でなんとかしたい…」と考えませんか?
その場合、多少手間ですが『カードローンを使って国内で融資を受けて、行き先の通貨に換金しておく』ようにすれば、クレジットカードを作らずとも融資で海外通貨を用意できます。
用意したお金を海外に持ち出せば、問題なく買い物などができますね。それに外国の多くは日本に比べて治安が悪く、ATMを操作しているのを見られると、あとで襲撃されるなんて可能性もあります。
また、国によってはATMからも偽札が排出されるので、こうした犯罪に巻き込まれる可能性も下げられるでしょう。手間こそありますが、それに見合う安全性も捨てがたいですね。
手数料に注意を!国内換金の意外なデメリットとは?
国内での換金は海外キャッシングに比べて安全性こそ優れるものの、「海外旅行に慣れた人ほどクレジットカードのキャッシングで現地通貨を用意する」と言われますが、それはなぜでしょうか?
実は国内で海外通貨に換金した場合は手数料がかなり高めで、海外キャッシングにて発生する利息よりも損をしやすいのです。
そもそも国内で海外通貨を用意する場合は多めに換金しないといけないし、帰ってきて余っていたら再度手数料が発生します。短期間の利用であればあるほど、海外キャッシングで必要な分だけ借りるのがお得でしょう。
それに国内でカードローンを使ってから換金した場合、融資利用分の利息も発生しているため、総じて出費が多くなります。海外に向かうことが多い人ほど、海外キャッシングについても利用を検討すべきでしょう。
国内でも海外でも融資を使うなら使い分けを学ぶべし!
カードローンとキャッシングでは以上のような違いがあるため、「国内でも海外でも融資を使うことが多い」という人は、『カードローンとクレジットカードキャッシングの使い分け』をするほうが良いでしょう。
特にオリコの場合は一社にてカードローンもクレジットカードも対応してくれるため、どちらかの利用実績があれば、もう片方も非常に作りやすいですね。
「カードの2枚持ちはちょっと…」という人もいますが、利便性を追求するならやはり2枚とも必要です。国内でも海外でも融資が必要な場合、ちょっとした手間は我慢しましょう。