多くの人が想像できるように、学生は融資を受けにくい立場です。社会人に比べてお金を稼ぎにくいですし、そうなると返済が困難になりやすいため、金融業者としては当然の判断でしょう。
ですが、学生であっても『カードローン』なら比較的作りやすくなっています。一番使い勝手も良い融資方法なのでありがたいですが、やはり社会人に比べて必要とされる条件も気になるでしょう。
特に「親の同意って必須なの?」と気になっている人は、内緒で借りられるかどうかも見ておきましょう。
学生がカードローンを作るなら見ておきたい3つの点
学生が融資を受ける場合、以下の3点に絞ってチェックすれば楽でしょう。
- 親の同意の有無
- 本人がアルバイトをしているかどうか
- 学生専用のプランはあるか
学生が「自分の力だけで、内緒で借りたい…」と思う場合、親の同意を始めとして以上の点が満たせるかどうかが鍵ですね。
学生のうちはお金が足りないなら親に支援してもらうのも手ですが、大学に通うとなると多額の学費もかかるため、頼みにくいと感じるのは仕方ありません。
それに「旅行とかの娯楽に使いたい」という場合、より一層伝えにくいのは当然でしょう。学生のうちは融資に無縁かと思いきや、社会人以上にお金が不足しやすいため、カードローンは必須のアイテムにもなり得るのです。
これより各項目について詳しく見ていき、自分が借りられるかどうか、そしてこれからどうすべきかを考えていきましょう。
会社によって違う?親の同意に関わる対応について
申し込みで親の同意が必要になるかどうかは金融業者によって異なり、その対応パターンは3種類に絞られます。
- 本人に返済能力があれば同意不要で申し込み可能
- 本人に返済能力と親の同意があれば申し込み可能
- 親の同意があっても申し込み不可
やはり学生が申し込むなら一番上が狙い目で、きちんと自分に返済能力がある場合、社会人と同感覚でカードローンが作れるのです。そういう意味では、社会人になったら避けられない『お金を借り入れて返す』という行為の予行演習としても役立つでしょう。
ただし予行演習といっても返済義務が発生するのは事実なので、延滞などはしないでください。社会人と同じように使えるということは、遅れた際のペナルティーも見逃してはくれません。
その他の対応としては同意と返済能力の双方が必要だったり、そもそも学生は不可とされたりするでしょう。最近は学生に対しても融通を利かせるカードローンですが、厳しい会社では未対応なのも珍しくないです。
未成年だと絶対に無理?親の同意以前の問題とは
学生でも返済能力や同意さえあれば選択肢も多いカードローンですが、仮にどちらがあったとしても、未成年の場合は全ての融資を受けられません。
なぜ未成年が借りられないとするかは、『多くの金融業者が20歳以上から』と設定しているからです。
金融業者名 | 対象年齢 |
---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 20歳以上65歳未満 |
三井住友銀行 | 20歳以上70歳未満 |
アイフル | 20歳以上70歳未満 |
プロミス | 20歳以上70歳未満 |
こうした有名な金融業者を見れば分かるように、未成年にカードローンを発行する会社は存在しないのです。
一応例外として『結婚している場合は18歳でも借りられる』という特例がありますが、学生が該当するケースは稀でしょう。
同意よりもこっちが大事!?学生が借りるならバイトは必須!
親の同意は確かに大事ですが、学生がカードローンを必要とする場合、『アルバイトをしているかどうか』が一番重要です。
バイトをしている学生の場合、自身の収入にてお金を返すことが可能なので、普通にカードローンを作れるでしょう。先ほどもお伝えした返済能力は『職業』と『収入』の有無が重要なので、バイト学生はその双方を満たしているわけです。
逆にアルバイトなどを行わず仕送りのみで生活している場合、ほぼ全てのカードローンに申し込めません。融資では本人と会社が一対一で契約するので、その本人が返せないようなら成立しないのです。
ここまでに説明した要素をまとめると、以下のようになります。
- 20歳以上でバイトもしている→融資を受けられる
- 20歳以上だがバイトはしていない→融資は受けられない
- 20歳未満だがバイトはしている→融資は受けられない
こうした事実から、カードローンを作れる学生は『成人してアルバイトをしている大学生』が大部分を占めるのです。
バイト内容はなんでもOK?内容次第で大金の借り入れも可能に
ちなみに融資を受けられる学生の仕事内容ですが、きちんと収入さえ発生しているなら、基本的にはどんなものでもOKです。
- 日中のアルバイト
- 夜勤業務
- 自由業
たとえ学生であっても収入が多いほど融資を受けやすくなるので、日勤よりも夜勤メインでバイトしているほうが収入も良いため、多めの限度額を希望しやすいです。
また、かなり少ない例ですが『学生のうちに自由業として十分な収入を得ている』場合、社会人に比べても遜色ないような融資を受けられます。特に最近はIT系の仕事なら学生のうちから起業する例もあり、そういう立場ならより融資も欲しいところでしょう。
ただし学生である以上、本文は勉強です。「カードローンが欲しいから勉強を削ってバイトを頑張ろう!」なんて考えると将来に響くため、バイトもカードローン取得もバランスが大事ですね。
使うならやっぱり専用?学生に特化した融資を受けてみよう
ここまでの説明では『学生が普通のカードローンを作れるかどうか』について説明してきましたが、少しだけ『学生専用の融資プラン』にも触れておきましょう。
学生専用プランを用意している会社は、下記が有名ですね。
- マルイ
- カレッヂ
- アミーゴ
普通のカードローンに比べるとやや限度額が物足りない気がしますが、学生時代に数百万もの大金を借りるケースは少ないので、必要十分ですね。
限度額以外なら学生にとって利点が多いため、通常のカードローンと比較しつつ、自分に必要なものを選びましょう。
学生のうちは同意が不要でも親に相談しておきたい理由
このように、学生が普通に融資を受ける方法というのは意外にも簡単で、同意不要で内緒の借り入れも実現しやすいでしょう。
ただし学生のうちは返済能力が低いのが現実で、学生時代に延滞してしまうと社会人になってからも影響します。そういう意味では、『同意不要な融資でもいざという時は親に頼れるように、借りる前に相談しておく』のがベストです。
それに学費が必要な場合、親に『教育ローン』を使ってもらうほうが手っ取り早いかもしれません。
親に借りてもらうのが申し訳ない場合、『学生のうちに教育ローンを組んでもらい、卒業後に返済を助ける』という手もあります。カードローンとは住み分けができるため、自分に必要な融資を今一度チェックし直しましょう。