今時はひとつの会社に一生勤めることよりも、ステップアップを目指して転職する人が増えている時代です。また、やむを得ない事情で転職する人もいるかもしれません。
転職の時、キャッシングについて考えたことがありますか?転職したての時は生活が安定しないかもしれないし、急な出費は予測しておくべきです。
でも、気になるのは在籍期間。転職したての時、審査でよく気にされる在籍期間を満たしていなかったら、キャッシングやカードローンの審査には通れないかもしれません。
転職と在籍期間が審査にどう影響するのか、申し込みをする前に知っておきましょう。
仕事を辞めたら借りられない?キャッシングの審査について
転職と言うと、当然のことながら、一度無職になる期間があるということですよね。辞めた翌週から別の会社で働く、ということであれば、無職期間はないも同然ですが、中には数ヶ月のリフレッシュ期間や求職期間を置く人もいます。
審査で見られるのは返済能力ですから、これは仕方のない結果と言えるでしょう。もしお金を借りられたとしても、返済できなければ大変なことになってしまいます。転職前には気を付けておきたい部分ですね。
転職の種類は?ステップアップならプラス評価に!
しかし、実はまだ次の会社に勤め始めていなくても、審査に通る可能性があるケースがあります。これは転職が確定していることが大前提となりますが、転職の内容によっては、キャッシングが可能になるかもしれません。
転職には様々な種類があります。
- キャリアにプラスになると認められる転職(ステップアップ転職)
- キャリアにプラスにならないと思われる転職(会社都合など)
ここでプラス評価になるのは、キャリアにプラスになると認められる転職です。ステップアップ転職と言う人もいます。要は、持っている資格や経験をより活かせる職場で、更に上質のキャリアを積むための転職のことですね。
審査に通過できない時も…要注意の転職タイミング
もっとも、必ずうまくいくという確証はありません。あくまでひとつの可能性として考えておくにとどめましょう。特に大手の消費者金融では、審査がオートメーション化されている部分があります。
審査に落ちてしまうと、その記録が信用情報に残ってしまいます。あまり名誉な記録ではないので、審査に通過する自信が持てない場合は、転職時の申し込みを控えた方が無難でしょう。
計画的に!転職前のキャッシングで安心借り入れ!
それならやっぱり、転職のタイミングでキャッシングをするのは難しいのか…とがっかりしてしまう人もいそうですね。確かに、仕事を一度辞めた後の、転職までの空白期間に借りることは非常に難しいと言えるでしょう。
「これから無職になるのに、審査に通してもらえるの?」という疑問が出るかもしれません。答えはイエスです。審査で見るのはあくまでも「現時点での」状態ですので、これから転職のために一時無職になります、などとわざわざ申告する必要はないのです。
次の職のあては?決まっている時だけ借りよう!
仕事を辞める前の状態で申し込みをすれば、審査において返済能力があると判断されることがほとんどです。
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
審査で見られる情報の一部ですが、この3つが何より大事であることは想像に難くなく、無職では厳しいことも分かります。しかし、在職期間中に申し込みをしてしまえば問題ありません。
ここで注意して欲しいのは、「必ず返済できる状態で」申し込みをすることです。仕事を辞めた途端に返済ができなくなるような状態であれば、借りてはいけません。
中には失業保険を返済に充てると考える人もいますが、それはNGです。失業保険は、失業中の生活を最低限保ち、次の就職先を探す資金として利用しなければいけません。キャッシングの返済に充てるという使い道は認められませんので、注意しておきましょう。
無職期間の返済に困りそう…そんな時には
失業保険を返済に充てられないなら、返済計画が狂ってしまうという人は、日雇いのアルバイトなどで返済額を稼ぐことが可能です。
失業保険給付中にアルバイトをすると、給付がストップされてしまうという噂があります。しかしこれは単なる噂にすぎません。
アルバイトをしても、失業保険から給付金が支払われます。失業保険で基本的な生活を整え、転職期間中は、アルバイトで返済額を用意する手段があることも覚えておいて下さいね。
転職直後で借りられる?在籍期間が足りない時は
ここまでは、転職前の無職期間に焦点を当てて考えてきました。では、転職した後のキャッシングはどうなるのでしょうか。
転職した後なら、もうお給料は確実に保証されています。ということは、返済能力に問題がないということですよね。それならキャッシングの審査に通りそうなものです。
- まだ試用期間なのではないか(本採用されずに辞めさせられるかもしれない)
- あまり仕事が続かない人で、すぐに辞めてしまうのではないか
在籍期間が短いと、このような心配がされてしまいます。本人にそのつもりがなくても、審査をする側には分かりません。貸し倒れしそうなリスクは侵したくないため、審査に落とすことが考えられます。
それでも難しい?大手消費者金融のジレンマ
とはいえ、やはり在籍期間が短すぎるのは、どんな企業にお勤めの人でも最大のネックになるでしょう。特に大手の消費者金融会社に申し込むと、かなりの確率で審査に落ちることが予想できます。
大手の消費者金融は、大手だけあって人気が集中します。かなり忙しいため、先にも説明した通り、各個人の事情が伝わりにくいのです。個人の事情を説明できる機会に恵まれれば良いのですが、中々そうもいかないでしょう。
転職した直後でも、本人のスペックとしては充分に返済能力があるのに、説明できないがゆえに審査に悪影響が出るという、大手ならではの落とし穴があるかもしれません。
大手が駄目なら中小を!個人の事情も話しやすい!
大手で借りられなかった時は、およその原因が分かっているはずです。この場合は他に心当たりがない限り、おそらく在籍期間の問題だと分かりますね。
どうしてもキャッシングをしたい場合、大手ではなく、規模が小さな消費者金融へ行くことをおススメします。大手よりは個人の事情を考慮してくれることが多いと言われています。
もちろん、在籍期間以外に審査に落ちる心当たりがないという時に限ります。他にも審査に通らない事情があれば、在籍期間よりも重視されている可能性がありますし、中小の消費者金融としても、あまりにも事情が多い人はお付き合いをしたくないことでしょう。
大手でダメなら小回りの利く中小へ!
大手の消費者金融と中小の消費者金融では、圧倒的に資金力が違うことを覚えておかなければいけません。大手ができるサービスと同じことを、中小ができるかというと、それは難しいとしか思えませんよね。
消費者金融 | 審査の速度 | 限度額 | 備考 |
---|---|---|---|
大手消費者金融 | 基本即日 | 基本的に高額 | 全国展開しているので便利 個人の事情に配慮しにくい |
中小消費者金融 | 即日~数日 | 少額の場合が多い | 個人の事情に配慮してくれる 大手ほどお得なサービスはない |
比較して分かる通り、大手も中小も、どちらもメリット・デメリットがあります。大きな金額を素早く借りたい人は、やはり大手の消費者金融が向いていると言えるでしょう。
対して、それなりに事情を説明したい場合は、やはり中小の消費者金融が向いているようです。限度額が希望に届くかどうかは心元ありませんが、全く借りられないよりはずっと良いですよね。
中小でも安心!大手と同じく貸金業法遵守!
中小の消費者金融と言うと、どうしても非合法な業者が混ざっているのではないかと心配してしまいがちです。それもそのはず、闇金は小規模な消費者金融を装って紛れ込んでいるものだからです。
しかし、中小の消費者金融でも、大手の消費者金融と同じように、必ず貸金業法を守って経営しています。
主な項目 | 内容 |
---|---|
総量規制 | 顧客の年収の三分の一以上を貸付してはいけない |
上限金利 | 年利20%までの金利での貸付を行う |
情報管理 | 信用情報機関の登録・利用の義務 |
貸金業法の中には、このような項目があります。許可を得て経営している消費者金融は、大手であれ中小であれ、必ずこれらの項目を守っています。逆を言えば、これらを守らないで経営している業者は全て闇金と考えられます。
気になる中小の消費者金融を見つけたら、この三点をチェックしてみて下さいね。他にも細かいチェックポイントはありますが、この三点で大抵は正規業者かどうかが分かりますよ。
信用情報の傷は審査に悪影響しかない
在籍期間が短すぎると、審査に悪影響が出ることは充分に分かります。ですが、それ以外にも理由があれば、内容によっては在籍期間の短さよりも重視されるかもしれません。
しかし、返済時に延滞などを繰り返していれば、しっかりと記録が残っている可能性があります。過去にそんな記憶がある人は、決して転職のための在籍期間だけが問題になるわけではないということを覚えておきましょう。
転職前、転職直後だからと言って、必ずしもお金を借りられないというわけではありません。最初から諦めず、じっくり探してみるのも肝心ですよ。