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ブラックでも借りれる?意外と知らないカードローンの裏ワザ

カードローンを利用する時に、出来れば避けたいのが「ブラック」になることです。普通に利用する分にはほとんど縁がないことです。しかし万が一、債務トラブルでブラックになってしまうと大変です。

ブラックになると、カードローンを組むときやクレジットカード契約といった「お金を借りる」行為全般で大きな制限を受けてしまいます。

今回は、ブラックになってしまった人がカードローンを利用する時に知っておかなくてはいけないことと、事態を改善するために、どのように行動すべきなのかを解説していきます。

ブラックの原因と元に戻るまでの流れを知っておこう!

そもそも、ブラックという言葉が使われ始めたのは、闇金の実態など悪徳金融がテレビで紹介されるようになってからです。悪徳金融会社は通常の人に誘いをかけたりすることは殆ど無く、過去に債務トラブルを起こし、お金が借りられなくなっている状態の人を狙う傾向があるためです。

この時、そのターゲットになる人のことを便宜上「ブラックリスト」に載っていると表記し始めたのが最初と言われています。つまり、貸金業界で「ブラックリスト」という物自体は存在しないのです。

「ブラックになる」という状態はあります。正確には「異動」というのですが、要するに「警戒すべき契約者」という基準が存在します。ブラックとは、この貸金業者がお金を貸す時に要注意人物となる状態を事を指しているのです。

何をするとブラックになるの?その代表例を紹介!

ブラックになってしまうと、銀行や消費者金融の借り入れ不可はもちろん、今まで使っていたクレジットカードを停止されられたり、新規の分割払いのほぼ全てが使えなくなるといった、非常に不便な思いをする羽目になります。

ブラックになる原因は、大きく分けると債務トラブルでなるケースと、申し込みブラックと呼ばれる特定の行為によってブラックになるケースがあります。債務トラブルによってブラックになった時の元に戻るまでの期間は5年ないし10年です。申し込みブラックの場合は半年です。

原因の大半は、借金を返せなくなり法的措置をとった場合です。債務整理と呼ばれるこの方法は、税理士や弁護士、司法書士を介して、今ある借金を合法的に減らす行為です。有名な行為としては、任意整理や自己破産といったものが債務整理の一種です。

また、2~3ヶ月にわたって、貸金業者から借りたお金を返済しないでいると、「延滞」という情報が信用情報機関に登録され、これも異動扱いになります。つまり、ブラックになるということです。こちらは延滞して一定の期間が経つと、貸金業者からの催告状がくるので、その時に交渉するのが一般的です。

申し込みブラックというのは、ある種一番なりやすいブラック状態です。その名の通り、借り入れの申し込みという行為によってブラックになってしまうのが申し込みブラックです。1ヶ月以内の短期間で、4社以上の貸金業者(銀行・消費者金融・証券会社)に借り入れを申し込むと高確率でなります。

申し込みブラックの期間は半年と短いですが、気づかずになっていることが多く、借入審査になぜ落ちるのかわからないという状態に陥りやすいです。いくつもの貸金業者に短期間で申し込みをするのは避けるべきことなのです。

ブラックの期間と原因行為のまとめ

任意整理・特定調停・延滞 自己破産・個人再生 申し込みブラック
5年 10年 半年

信用情報機関の連携と管轄について知っておこう!

債務トラブルを起こした時の内容を「事故情報」というのですが、それらを管理するのが「信用情報機関」と言われる民間会社です。ブラックになった時に、その情報を貸金業者がそれぞれ管理していると考えている人がいるのですが、それは違います。

信用情報機関の役目は、貸金業者が債務契約をする時に、顧客が信用に足る人物であるかどうかの判断材料を提供することにあります。

例えば、現在大きな借金をしていて新たに借り入れをしても返済の目処が立たなそうな人と契約すれば、契約者は債務トラブルに発展しますし、貸金業者側は貸したお金を回収できなくなるといった事態になります。

そういったトラブルを避けるために信用情報機関では、国民の債務状況、返済実績、過去10年の債務記録などを扱っています。貸金業者は契約の際に、自社の管轄である信用情報機関に契約申込者の素性を確認するのが通例となっています。

また、特定の貸金業者で債務トラブルを起こし、異動扱いになった場合、信用情報機関はその事故情報を他の信用情報機関と連携し登録することがあります。日本には3社の信用情報機関があり、それぞれ管轄する貸金業者が違います。この連携によって、情報の行き渡りを補強しているのです。

何が不自由する?ブラックになった時に出来なくなること

さて、ブラックになると具体的にはどんなことが出来なくなるのでしょうか。信用情報機関に「異動」と記載されている期間(ブラック状態)は、「借り入れという行為全般が全て不可能になる」と考えてもらっていいでしょう。

良く言えばそれだけで、他のよく噂で言われるような影響、例えば会社に知られると解雇されるとか、戸籍に事故情報が記録されるといったようなことは一切ありません。

借り入れ行為の一切が出来なくなるといわれると、「しばらく貸金業者を利用しなけりゃ良いんでしょ?そんなの簡単!」と考える人もいるかもしれませんが、実はそんなに簡単な話ではないのです。

「異動」となった時に最も反応するのが、貸金業者とクレジットカード会社、そして各種ローン会社と携帯電話会社です。これらの会社はどれも、債務契約という形で顧客と関係を結ぶものです。

異動情報を持っている場合、新規契約することはもちろん、現在契約している場合も、契約を破棄される可能性が高いのです。

債務契約中にブラックになるとどんなことが起こるの?

前提として、ブラックになっている期間は、あらゆる債務の新規契約が出来なくなります。銀行や消費者金融でお金を借りることはほぼ不可能(例外あり)になります。クレジットカードの利用は返済以外不可能になります。携帯電話は解約させられます。自動車ローンや住宅ローン、分割決済も不可能になります。

このように、審査契約のたぐいはほとんどが出来なくなるブラックですが、問題はブラックになった時点で契約している債務をどう扱うかということです。例えば、住宅ローン返済中にブラックになった場合や、カードローンの返済中にブラックになった場合などです。

債務契約中のブラックになった場合、原則的には、「契約は途中破棄されず返済義務のみを負う」というのが、債務者の一貫した対応になります。つまり、自動車ローンや住宅ローンといった債務契約の場合、購入した住宅や自動車を押収されることはなく、返済を続けるだけです。

ブラックになった場合、出来なくなるのはあくまで「新たに借り入れをすること」だけなのです。今ある債務を返済することは出来るのですから、こうしたローン契約は問題なく継続されます。しかし、携帯電話のように、常に借り入れと返済が繰り返されるような契約は即座に破棄されます。

カードローンの例では、現在借りている債務は全て一括返済を求められ、新規の借り入れは一切出来なくなります。数百万円のような債務、一括返済が出来ないような高額のケースでは分割返済が認められることもあります。借り入れ審査中にブラックになった場合は契約破棄されます。

貸金業者はブラックに人にどのような対応が出来るのか?

ここでは、お金を貸す側の視点から考えていきます。自分の会社にブラックになっている人がお金を借りに来た時に、銀行や消費者金融はどのような対応を取れるのかという話になります。

先述したように、ブラックになっている人は、新規の借り入れはほぼ絶望的な状態にあります。個人の信用評価は最低で、銀行であれば、借り入れを申し込まれても、まず許可しないでしょう。

問題は、なぜ貸金業者の多くはブラックの人にお金を貸すことが出来ないのかという話です。別に法律で「過去に金融事故のを起こした者と契約してはいけない」と定められているわけではありません。

貸金業者の契約リスクとブラックの評価

これは契約リスクの問題です。契約リスク(債務リスク)とは、特定の債務取引をした際に、元金を回収できる可能性がどの程度あるかというものです。

わかりやすい例で言えば、個人が利用する最も債務リスクの低い契約は預金と国債購入です。逆に債務リスクが高いのは株式購入と投資信託です。

債務リスクが高い商品とは、貸したお金がそれ以上の付加価値をつけて戻ってくる可能性が低い商品のことです。リスクとは正確には「どうなるかわからない」可能性が高いものを指す言葉で「損をしやすいもの」という意味ではないのですが、金融業界でリスクとは、元金を回収できる可能性という考え方です。

ブラックになっている人とは、この債務リスクが極めて高いと判断されるのです。そのため、安定した経営を好む銀行には受け入れることが出来ないのです。

企業規模で取れるリスクの大きさとは?

企業の規模の大きさによって、各業者が取れるリスクの大きさには違いがあります。大手企業と中小企業では、通常、大手企業のほうが取れるリスクには余裕があります。

その理由は資金力です。資金力が高い企業の場合、多少の損失をカバーすることの自由が利くのですが、資金力の乏しい中小零細企業では、無茶な経営をすれば、そのままそれが倒産に直結する危険になってしまいます。

ですが、リスクが高いということはその分、リターンも大きく期待できるということでもあります。ベンチャー企業のように、短期間で成果を求められるような企業では、大きなリターンを求めてあえてリスクの高い選択をするケースもあります。

貸金業界はそれとも少し違い、差別化のためにリスク管理が行なわれています。結論から言ってしまうと、大手貸金業者はリスクを回避する傾向にあり、中小貸金業者は、大手の受け皿として、かつハイリスクハイリターンを狙って、リスクの高い選択をしています。

ここまで読めば、勘の良い人はわかると思いますが、リスクの高い契約者であるブラックの人は、中小の貸金業者で借り入れすることが出来るのです。ただし、貸金業者側の大きなリターン、すなわち金利による利益を負担するので、高金利の契約になる上、借り入れ額はかなり低くなります。

意外と知らない!ブラックの人のカードローン契約の裏ワザ

最後に、ブラックになっている人の賢いカードローン利用法について解説していきます。まず、ブラックになったからといって、借り入れが全く出来なくなるという考えは捨てるべきです。ブラックになって借り入れができないのは、借り入れ先の選択が不適当なのです。

ブラックになった時に注意しなくてはいけないのが、「ウチなら借入できます」と相手側から近寄ってくる貸金業者です。断言してもいいですが、貸金業者からアプローチしてくるのは全て悪徳金融です。合法な貸金業者は、ブラックになっている人にわざわざ近づくようなことは絶対にしません。

そもそも、リスクの塊である避けたいような相手に自分を売り込むようなことをしても、貸金業者にとって何も得にもならないからです。ですから、ブラックになっている時に、近寄ってくる貸金業者は信頼してはいけません。

ブラックで重要なのは借り入れ先の選ぶ方と借り入れ額の決め方

ブラックになっていて借り入れをしたいのであれば、大手消費者金融や銀行の借り入れはいち早く諦めましょう。まず不可能と言っても良い契約相手が、この2つだからです。

アコム・プロミス・レイクといったテレビのCMでよく見かけるような大手消費者金融はブラックの借り入れを認めていません。同様に銀行カードローンも、全国に支店があるような大手ではほぼ不可能です。

狙い目は、インターネットで評判のいい中小消費者金融です。特に合法でブラックでも利用できたという口コミが多数ある会社は利用する価値が十分あります。中小消費者金融は、ぱっと見ただけでは合法か違法かの判断がつきにくいことが多く、闇雲に契約するのは危険です。

借り入れする額は、出来るだけ小さくしたほうが契約成功率が上がります。いくらブラックでも利用しやすいと言っても、貸す方からすればリスクの高い相手であることは変わりません。いきなり契約に来て、多額の借り入れを希望すれば不審に思われてしまうでしょう。

ブラックでも100万円以上借りれる?貸金業者が信用する決め手

通常、ブラックになっている人が利用できる借り入れ額は。多くても30万円が限度と言われています。しかし、特定の条件を満たしていれば、ブラックの状態であってもそれ以上の高額借り入れをすることが出来るケースがあるのです。

その条件とは

  • 契約申し込み時点の債務残高が0であること
  • 現在の職場の勤続年数が10年以上であること
  • 借入希望額が年収の4分の1未満であること
  • 異動の原因が自己破産・個人再生のよるものでないこと

これらを全て満たしている場合において、高額の借り入れを許可している中小消費者金融を選択することによって、場合によっては100万円以上の借り入れをすることも可能になります。

特に貸金業者にとって重要なのは、契約者がその時点でどの程度の返済能力を有しているかということです。ブラックになったのは言ってみれば過去の出来事です。

ブラックになったばかりでは信頼を得ることは出来ませんが、情報が記録されてから3年以上経過している場合は、高額の借り入れが出来る可能性が更に高くなるでしょう。

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