カードローンの審査で大事なものってなんだと思いますか?年収?職業?
もちろんそれらも大切ですが、非常に大事なものは「タイミング」。そう、カードローンに申し込む時期はとっても大切なんです。
例えば転職前と転職後。この場合は、転職前に比べると転職後の方がカードローンの審査に通りにくかったり、条件が悪くなってしまう可能性が高いんです。
どうして転職後だとダメなのか!?もちろん理由があります。
転職予定があるけどカードローンはその後に…と考えている方必見!転職とカードローン審査の関係をしっかり学びましょう!
どうして転職前の方が審査に通りやすい?その理由!
転職前も転職後もきちんと正社員として働いているのに、どうして転職後に比べて転職前の方がカードローンの審査に通りやすいの?といった疑問。
その理由…それは「勤続年数」にありました。そう、勤続年数が短いとカードローンの審査に通りにくいという事実があるんです!
勤続年数が長ければ長いほどいい!
勤続年数はカードローン審査の上では「長ければ長いほどいい」とされています。
3年以上でそこそこ、5年以上でなかなか、10年以上あれば完璧!といった感じでしょうか。
現在は転職が当たり前ですから、なかなか10年以上同じ会社に勤めるという機会も少ないと思いますので難しいところではあるのですが…。
消費者金融が発展した時代は1つの会社に長くいることが当たり前でしたので、それが残っているのかもしれませんね。
転職後にカードローンに申し込むということは、これまで培った勤続年数を捨ててしまうのとほぼ同義です。言うなれば扱いは新入社員(転職先では実際に新入社員ですが)。
新入社員の時ってなかなかお金が借りられないってイメージがありますよね。それと同じだと思っていただければいいかと思います。
勤続年数が短いと収入が想像できない…
逆に勤続年数が短いと審査ではかなり不利な傾向にあります。その理由のひとつが「収入が予測できない」という点です。
転職する際には「月収:50万円」といった条件を見て面接に行き、給与形態などについても話し合った上で決めているかと思いますが、実際その金額が支払われるかは残念ながら別の話です。
転職したばかりですと、年収もあくまで「見込み」であって、その年収を受け取ったかどうかは1年経過しないと誰にもわかりません。
カードローン、特に消費者金融の場合は「総量規制」という仕組みにより、会社側に「年収の3分の1を超える金額を貸してはならない」と定められています。これを破ってしまうと指導が入り、最悪営業停止処分を受けることもあるので慎重な審査が行われます。
1年以上勤務している場合は、前年の年収から大体の傾向をつかむことが出来ますが、まだ1年経過していない場合は年収もあくまで予想になってしまいます。
そのため少なめに見積もられることもありますし、万が一のことを考えて敬遠される可能性もあります。
転職が多い、年収が安定しない人間かも?と思われる可能性
また、勤続年数が短い場合は「もしかしたらまた転職するのではないか?」と思われる傾向にあります。
実際転職が多い方は収入が安定しにくいですし、いつ無職になるかわからない怖さがありますよね。
前職の勤続年数が長く、初めての転職といったケースであればそこまで敬遠されることはないと思いますが、1~2年ごとに転職を繰り返しているような場合は要注意。
カードローンの審査では「収入が安定している」ということがとても重要なので、転職を繰り返しているとどうしてもこの点は弱くなります。
もちろんカードローンのためにどうしても辞めたい仕事を辞めるな、なんてことは言いませんが、転職が趣味!なんて方の場合(いるのかわかりませんが…)は、カードローンの審査ではかな~り不利になっていることは自覚しておいてもいいかもしれませんね。
借りられても、利用限度額が低い可能性アリ!
とはいえ、転職後でも絶対にお金を借りられないというわけではありません。確かに審査では不利になりますが、お金を借りることが出来るケースもそこそこあります。
しかしながら転職前と転職後でカードローンの契約条件を比べると、転職前の条件の方がいい可能性が高いでしょう。
特に明確に表れるのが「利用限度額」ですね。具体的にどれくらい差が出るとは言えませんが、仮に転職前であれば50万円で契約できたものが、転職後では20万円~30万円になった…というケースは珍しく無いと思います。
とりあえず借りることが出来るならOK!という方なら利用限度額にこだわる必要はないと思います。が、ある程度まとまったお金を借りたいと思っているなら転職後は契約条件でも不利になりがちなので、そこは注意しておくべきでしょう。
カードローンの審査、本当に重視されているポイントはココ!
「勤続年数がカードローンの審査で重要なんて意外!」なんて思いましたか?
わたしたち多くが抱える、カードローン審査に対するイメージは、
- カードローンは年収が高ければOK
- ブラックリストに載っていなければOK
こんな感じではないでしょうか?確かにそれは間違っていないのですが、ちょっと違う部分や、知っておけばお得な部分もあるんです。
年収は意外と重視されていないって本当!?
これはビックリされるかもしれませんが、年収は意外と重視されません。
とはいえ、利用限度額に直接影響しますから関係は深いのですが、審査の上では重要視されないといった方が正しいでしょう。
先ほどのトピックでも言ったことを繰り返しますが、年収がいくらかよりも「その収入が安定しているか」が重要な要素です。
例えば自営業の方が年収1200万円であっても、月収が安定しない場合は年収700万円のサラリーマンの方が毎月決まった額のお給料をもらえるため、「安定している」という評価になります。
そのためこの二人で契約内容を比較した場合、後者のサラリーマンの方が利用限度額が高い…なんていうケースもあります。
総量規制のように、利用限度額の上限に年収は大きく関わってきますが、その額よりも「どのようにそのお給料をもらっている(稼いでいる)」かの方がカードローンの審査においては重視される傾向にあるというわけです。
とはいえ年収が少なくてもいい!というわけでもありません。カードローン審査においては
最低ライン | 借りることは可能 | 安定して利用可能 |
---|---|---|
120万円 | ~250万円 | 400万円以上 |
これくらいで見ておくとよさそうです。
今回のキモ!大事なのは「勤続年数」だった!
そして今回のキモである、「勤続年数」は非常に重要視されています。理由は先程述べた通りですが、勤続年数が長いことで「収入の安定」にもつながってくるというわけですね。
これは正社員、アルバイト、パート、契約社員などどのような雇用形態でも変わりません。
最低ライン | 借りることは可能 | 安定して利用可能 |
---|---|---|
半年から1年 | 1年~3年 | 3年以上 |
目安としてはこんな感じです。3ヶ月働いていれば借りることが出来る…こともあるようですが、正直おすすめしません。
また、独立してフリーランスになったというような「会社勤めから自営業になった」という場合は必ず1年は経過してからにしましょう。
自営業は収入の安定という面では会社勤めの方に対して非常に不利です。
会社員の方は勤続年数が1年以上必要なカードローンがあるのですが、自営業(個人事業主)の方は営業期間が3年以上と3倍もの期間を必要とします。それだけ「安定しているかどうか」を重要視されますので、自営業の方は上の表の数字に2~3を掛けた年数で考えておくのが無難でしょうね。
意外!?雇用形態だけじゃなくて職種も見られる
こちらも意外かもしれませんが、カードローンの審査では雇用形態(正社員か、アルバイトか…といったもの)だけではなく、職種や企業規模もしっかりと見られます。
勤続年数や年収ほどではありませんが、やはり有利不利が出てきてしまいます。
不利な傾向 | 一般的 | 有利な傾向 |
---|---|---|
アルバイト・パート・ 派遣社員・契約社員 |
正社員(中小企業) | 正社員(大企業)・医者・ 弁護士・公務員 |
非正規雇用の方が不利な傾向にあるのはどうしても仕方がないことではありますが、実は医者や弁護士といった専門的な職種が有利だったりします。
そして一番有利と言われているのが公務員。これは安定性が他の職種に比べて極めて高いからです。
- 勤務先がつぶれる心配がない
- 勤めれば勤めるほどお給料がアップ
なんて素晴らしい条件ですから、そりゃカードローンの待遇もよくなる…というわけです(笑)。
審査の例外?転職後でもプラスになるケースもあり!
基本的に転職前に比べると転職後はカードローンの審査に通りにくく、かつ借りられたとしても利用限度額が下がる可能性がある…ということは最初にお伝えしました。
全体的な傾向では確かにそうなるのですが、例外…というのはちょっと違うかもしれませんが、転職後でも問題なく利用できるケースもあります。
さらに、場合によっては転職後の方が利用限度額が上がったり、審査の上で評価が高くなることもあるんです!
もしかしたらあなたもそのケースに当てはまっているかもしれませんよ?
同業他社に転職した場合は勤続年数不問の場合も
転職ではよくある話ですが、同じ職種だけれど違う会社に転職するケースがあります。
特に飲食業界や販売業、美容関係などはこういう方が多いのではないでしょうか。IT関連なんかも多いですね。
こういった同じ職種で違う会社に転職した場合、給与形態や収入(年収)などが近いと判断されることがあるため、転職後でまだ新しい会社での勤続年数が短くても、前の職場の勤続年数で審査をしてくれるケースがあります。
前の会社で10年勤めたけど同じ職種で転職…という方にとっては非常に助かるのではないでしょうか。
ただ、あくまで「ケースもある」というだけで、このあたりはそれぞれの会社の審査基準に準じます。
Aという会社ではそのように見てくれても、Bという会社では別としてみるなんてことも十分にありえますので、その点は注意してください。
もちろんですが、違う職種に転職した場合は年収の傾向が掴めないため続いてカウントされない可能性の方が高いです。
アルバイトから正社員にランクアップのケースはプラスに
アルバイトや派遣社員・契約社員といった非正規雇用の社員から正社員に変わった、という場合も審査の上ではプラスになるケースですね。
特に同じ会社でアルバイトから正社員になった…という場合は(転職とは違いますが)勤続年数もそのまま見てくれる可能性が高いので、より有利になるといった感じでしょうか。
やはりアルバイトは非正規雇用ですので給与面だけではなく、勤続年数が長くても「いつ辞めるかわからない」という不安要素を含んでいますから、利用限度額は低めの設定になる可能性があるんです。
正社員になることで安定性が高くなるため、アルバイト時代よりも利用限度額が高くなる可能性は十分に考えられます。
ただし正社員に転職して1日目で申し込み!というのはなかなか無謀なことですので辞めましょう(笑)。
特に職種が変わる場合は、半年くらい勤めてから申し込む方がいいですね。
前よりも企業規模が大きくなった場合もプラスになる!
前に勤めていた会社よりも規模が大きくなった場合も、転職前より転職後の方が評価が高くなるケースです。
例えば大手の工業会社の下請けだった会社から元の会社に転職した…というようなケースでしょうか。
やはり企業規模が大きくなればなるほど安定性は増しますので、カードローンの審査に通りやすくなるのはもちろん、利用限度額の上昇も見込めます。
特に誰でも知っているような大企業であれば、勤続年数があまり長くなくても先物買い…といったらアレですが、収入が安定しているだろうと見越して審査に通してくれる可能性も十分に考えられますね。
こちらも前職と職種が同じであればさらに審査での安定感が増すでしょう。
公務員に転職した場合もかなりプラスに働く
最後は、公務員に転職した場合です。一時期は「将来の安定性があるから」ということですごく公務員が人気でしたね。今でも十分人気なのでしょうが、ある程度は収まった印象があります。
といったことはさておき、やはり公務員は安定性が違います。
世の中には公務員専用のカードローンもあるほど特別視されているといっても過言ではないかもしれません。
よって、これまで正社員やアルバイトで働いてきて、公務員試験に合格して公務員に転職した…という方はこれまでよりもいい待遇でカードローンを利用できる可能性が高いです。
カードローン会社側からしても、公務員は安定性が高く貸したい職業No.1。もちろんそれぞれの会社の審査基準によりますが、多少勤続年数が短くてもお金を貸してくれる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
通常は「やめておいたほうがいい」と言われる3ヶ月程度の勤続年数でも利用できる可能性があります。もちろん落ちる可能性もありますので、公務員の力を過信するのはやめておいたほうがいいと思いますが…。
もう転職しちゃった!だけどなんとか借りたい場合は?
この記事を読んでくださっている方の中には「遅いよ!もう既に転職しちゃった…」なんていう方もいるのではないでしょうか。
転職前にはお金が必要にならなくても、転職後なんだかんだで色々お金が必要になってしまった、ということは実際ありますよね。
転職前のほうが有利にお金を借りることが出来るといっても、転職をなかったことにするなんてことはムリ…。かといって、1年以上待つのはもっとムリ!なんとかしてお金を借りたい!という方が取れる対策はあるのでしょうか?
借り入れ希望額をかなり低めに設定する
転職後でもお金を借りたい方が取れる最初の手段は、借り入れ希望額をかなり低く設定することです。
具体的な金額で言えば、「5万円~10万円程度」を希望額としてカードローンに申し込んでみましょう。
流石にこれは少ない…と思うかもしれませんが、30万円や50万円を希望して審査に落ちて結局1円も借りられないよりは、少額であっても借りることが出来る方が重要ではないでしょうか。
特に「給料日前でお財布の中身がピンチ」という場合は少額でも給料日が来るまでのつなぎとして利用できればOKなはず。
無利息期間を上手く利用するためにも少額借り入れの方がお得になるんです。
増額は後からでも可能ですし、勤続年数が1年以上になったら別のカードローンに乗り換えることも視野に入れておけば、とりあえず今必要な金額だけ…ということで、借り入れが可能な状況を作っておくという意味でも少額での借り入れをおすすめします。
少額借り入れでも収入を証明する書類を提出する
カードローンにおいて、一定以上の金額を超えて借り入れをする場合は「収入証明書類」というものが必要になります。
具体的には
- 給与明細書
- 確定申告書
- 源泉徴収票
などの、毎月の収入あるいは年収がわかるような書類です。会社によって受け付けられるものが微妙に違うこともありますが、上記3種類はほぼすべてのカードローンで有効となります。
消費者金融や銀行系カードローンで、提出すべき金額が以下のように違います。
消費者金融 | 銀行系カードローン |
---|---|
・1社から50万円を超えて借りる場合 ・他の貸金業者からの借り入れと合わせて 借入総額が100万円を超える場合 |
・銀行及びその他金融機関が指定した金額 例)三井住友銀行・楽天銀行…300万円超 三菱東京UFJ銀行・レイク…100万円超 |
ですが、これより借入金額が下回っていても提出してもいいんです。提出することできちんとお給料をもらっていることを証明できますし、お金を貸す会社側も安心感がプラスされます。
これで審査に落ちるものが受かる…というほどまで影響はでませんが、利用限度額が少々上がったりということはあるかもしれません。
給与振込口座に指定している金融機関を利用する
お給料が手渡しの会社の場合は難しいかもしれませんが、多くのケースではお給料は銀行の口座に振り込まれるはずです。
その銀行がもしカードローン商品を提供しているのであれば、その銀行のカードローンに申し込んでみるのはいかがでしょうか。
毎月お給料が入りますから返済も問題なく、かつ銀行側には「毎月きちんと安定して収入があるよ」とアピールすることが出来ます。
また、銀行側も顧客に様々なサービスを利用して欲しいという思いがありますので、ちょっと審査で有利になる可能性も…?
特に地方銀行や信用金庫であれば、銀行の口座を給与振込口座に指定していることで金利優遇が受けられる場合もあります。
例えば「中国銀行」のカードローン「カードローンミニ」では、返済用口座に紐付けした口座のある営業店で以下の取引を行っていると、1項目につき0.5%、最大で1.5%金利が優遇されます。
- 給与または年金の振込口座に指定
- 自動振替の財形預金、積立定期預金、30万円以上の定期預金がある
- 公共料金の自動支払い(5種のうち3種以上)を振替、または中国銀行提携のクレジットカードの所持
長く口座を利用しているのであれば、それだけお得意様になっていますから、いきなり新規で申し込むよりも可能性は高くなるのではないでしょうか。
転職前に借り入れるのがベスト。ただし報告はしたほうがいい
中には転職後でも問題なかったり、転職後の方が審査の面で有利になる方もいますが基本的には転職前にカードローンの申し込みをするほうが、いい条件で借り入れが出来る可能性が高いです。
「今後転職する予定があるけど、お金がピンチになるかもしれない」と思った方は今のうちに契約しておくほうがいいかもしれないですね。
ただし、転職前にカードローンを契約した場合、転職後はきっちりと報告しておきましょう。
正直いって黙っていればわかりませんが、カードローンは商品によって毎年~3年の間に契約が更新されます。
その更新時に「信用情報」といって、今までカードローンでどれくらい利用したか、他のカードローンやクレジットカードの利用はあるか、携帯電話の割賦購入の情報などをチェックし、このままお金を貸していても大丈夫かチェックします。
その際、勤務先情報に変更があることに気づくとあまりいい印象を与えません。
カードローンの契約以降に新規で別のカードローンの契約、クレジットカードの新規作成などを行わない限り情報が更新されることはありませんが、黙っていてもあまりいい影響にならないのは同じです。
一時的に利用限度額が減額されるかもしれませんが、そのカードローンを長く利用したいと思うのであれば変更を報告しておくのが無難です。
どうしてもカードローンの審査では勤続年数が重視されるがゆえに、転職が多い方は不利になる傾向があります。しかし同種の転職であったり、ステップアップの転職であれば転職後でもスムーズにお金を借りられる可能性は十分にありますので、落胆する必要はありません。
「転職前の方がカードローンは利用しやすいらしい」という知識を持っているだけでも十分ですので、自分に最適と思えるタイミングでカードローンを利用しましょう。