世間には大小様々なキャッシング会社があります。誰もが知っている大手から、聞いたことがない会社名で「ここで本当に借りて大丈夫なのか。」と心配になってしまうような会社まで。中にはやはり闇金だった、ということもあるかもしれません。
そんな多くの会社の中に、「ビスタ」と言う会社があります。ここもまたネットで見る限り、あまり名前を聞かないキャッシング会社です。
このビスタですが、情報がほとんどない為に昔の会社で今はないという情報もあります。しかし、別に闇金であるという話もあります。どうなのでしょうか。
貸金業者は大手から無名の小さな会社までいろいろあるが…
キャッシングやカードローンなどの貸金業を営んでいる会社は、実に多くあります。貸金業協会に登録しているだけで1200弱社あり、登録していない会社も含めるとさらに増えます。それら全部を網羅するのは難しいでしょう。
コマーシャルを流している大手ならば兎も角、広告力のない小さな会社は特にその情報のなさから不安になることでしょう。
聞いたことがあるのかないのか、名前だけではどのような会社かわからないことは、多々あります。
初心者でわからない時は大手で借りるのが一番!
お金を借りる初心者は、誰もが知っている大手で借りるのが一番間違いないのですが、何と言っても初めてだと申し込みをするまでが勇気がいるものです。
そんな時は、やはり知名度よりも規模が小さくても身近にあり、審査が緩いところの方が、申し込みしやすいと考える人もいます。
しかし知識がないが為に、正規の業者なのか、闇金ではないのか、という別の不安があると思います。
正規の業者と闇金の見極め方など、ある程度の消費者金融の知識があるのとないのとでは、その後の借金状況に大きな差が出てきます。
初心者でまだ融資というものの知識があまりない場合は、やはり知名度があり、多くの人が利用している大手消費者金融で借り入れするのが、一番手っ取り早く安心して申し込めます。
始めは緊張するし、勇気がいるものかもしれませんが、誰にも知られずに借り入れすることができるように配慮されていたり、話を聞いて相談に乗ってくれるものですので、一度勇気を出して申し込みをしてみるといいと思います。
名前を知られていない「ビスタ」はどういう会社?
もちろん、消費者金融は大手のみだけでなく、それこそ審査が緩く地域に根付いた小さな業者もあります。ただ、大きく宣伝していない、規模が小さいなどの理由で名前が知られていない業者はまだまだ多くいます。集客もホームページよりもクチコミの方が多いという場合もあります。
そんな中、「ビスタ」という名称の会社があります。この「ビスタ」ですが、ほとんど名前を聞いたことがなく、やはり知名度はありません。
ここは、数あるキャッシングを扱っている中でもどういう特徴を持った、またサービスがある業者なのでしょうか。
どうして?ネットで検索しても出てこない「ビスタ」
「ビスタ」をネットで検索すると、どうもヒットしません。ビスタが見当たらないのです。
もちろん、全ての消費者金融がホームページを持っているわけではなく、特に規模が小さな所では、ホームページを開設するための人材から広告料もない所は多くあります。
ホームページを持っていないのはビスタに限ったことではないのですが、ビスタの場合、実はそれだけではないのです。
- 貸金業の登録がされていない。
- 貸金業協会の会員になっていない。
規模が小さく知名度がなくても、貸金業を営んでいる場合、財務局長や都道府県知事への登録が必要です。しかし、ビスタに関しては、その登録がなされていないようなのです。
金融庁の消費者金融の検索サービスを使うと名称で検索しても、ビスタの登録番号と表記している番号で検索しても、どちらも該当する社名がないのです。
貸金業者として、行政に登録をしていない旨がはっきりとわかります。
要注意!「ビスタ」は闇金情報に名前が出てくる!?
では、まったくビスタという会社がないのか、ということになるのですが、実は意外なところに社名が出てきます。
闇金の注意喚起を呼び掛けるホームページで名前が出てくるのです。
闇金業者名 | ビスタ |
---|---|
詐称登録番号 | 東京都知事(2)30552 |
また念のため、貸金業協会でビスタを調べたところ、貸金業協会への会員登録番号がないので会員ではないことはわかっているのですが、同時に貸金業協会のホームページでも悪質業者として情報が載っていました。
これらからわかるようにビスタは闇金と考えていいでしょう。注意しましょう。
闇金?正規の業者?わからない時はどうやって調べるのか
ビスタの場合は、闇金だという判断になったわけですが、もちろん規模が小さくても正規の業者で良心的、しかも審査が緩くブラックでも対応してくれるような業者は実際にはあります。
しかし、知名度があればまだ分かりやすいものの、知名度がない場合、闇金か正規の業者かの判断は素人にはつきにくいものです。もちろん、ある程度の借金に関する知識があったとしても、名前だけではその業者が闇金かどうかの判断はつけられないものです。
気になる、または借り入れを検討したいと考えている業者が、闇金か正規の業者かの判断はどうやってすればいいのでしょうか。どうやって調べればいいのでしょうか。
まずは金融庁で、そして貸金業協会でも検索できる!
今はネットでの情報が多くてどれが正しくてどれが間違っているのかの判断もつきにくいのですが、まずは確実な方法として、上記ビスタの件でも使った方法を一番始めに行いましょう。
- 金融庁のホームページで検索をかける
- 貸金業協会のホームページで会員検索をかける
- 貸金業協会のホームページで悪質業者(闇金)の検索をかける
ここが一番確実ではないでしょうか。できれば、一つだけ検索をかけるのではなく、確認の意味も含めて金融庁と貸金業協会、両方で検索を掛けることをオススメします。
ただし、規模の小さな消費者金融の中には貸金業協会に会員登録していない業者もあります。規模の小さな業者は、協会へのメリットやデメリット、事業を考えて判断したのでしょう。
当然正規の業者ならば、貸金業協会に入っていなくてもきちんと法律を守った金利や対応が行われています。
闇金との正規の業者の見極めは難しいと感じるかもしれませんが、他にも情報があるので一つで全てを判断することはないと思います。
必見!弁護士事務所のホームページにも情報がある!
金融庁や貸金業協会のホームページでの検索以外にも、闇金かどうかの判断材料はあります。
今はそれこそネットの時代で、様々な情報があります。それら多くの情報の中には、弁護士事務所をはじめ、闇金に関する情報を発信しているものが多くあるのです。
- 闇金対応をしている弁護士事務所
- 自身が苦い経験をして他の人に注意喚起している人
これらの情報も参考になります。面倒と思うかもしれないですが、後々、闇金に引っ掛かった場合のことを考えれば、多少の労力は必要でしょう。
もちろん、先に挙げた金融庁や貸金業者のホームページでは、検索機能だけでなく、闇金の手口や実例、対策なども載っています。
ただ、気をつけなければいけないのは、公的な所以外では特にですが、本当の情報の中にも嘘の情報が紛れる場合があることです。
ですので、行政をはじめとした様々な情報を多く得て、冷静に判断するようにしましょう。
金利が高ければ闇金!法定金利の上限は年利20%
登録番号やネットなどの情報でもわかるのですが、金利の数字も参考になります。出資法では、上限金利があります。
元 本 | 金利(年利) |
---|---|
~10万円未満 | 20% |
~100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
これが法律で決められた上限になるので、これ以上の金利になっている場合は、闇金を疑った方がいいです。
特に、闇金は利息を金利ではなく金額で説明する場合が多いので、そんな時は金利に計算し直してみるとわかります。
まずは相談!知らずに闇金に掴まったらすべきことはこれ
それでも気づかずに闇金に掴まり、融資を受けたり、返済を迫られてしまったり、と借金地獄への道を開いてしまうことがあるかもしれません。
そんな時はどうすればいいのか。涙を飲んで、闇金の言いなりになる必要はありません。まずは相談しましょう。
- 警察
- 貸金業協会の相談・紛争解決センター
- 自治体の消費生活センター
- 弁護士・司法書士・法テラス
必ず対応する道が開けてくるはずです。
また、弁護士や司法書士など専門家に対応をお願いすることになったら、闇金から連絡が来ても応対しないようにしましょう。
ただ闇雲に闇金からの連絡を無視すると、相手も態度がエスカレートして危険になることもあるのですが、専門家が間に入ったら、闇金の方は借入者に直接連絡を取ることが禁じられています。
ですので、専門家に入ってもらうことになったら、逆に闇金から連絡があっても対応しないようにしましょう。
用心に越したことはない!借りる前は慎重に調べてからが安心
ビスタのように、調べてみたら実は闇金だった。ということは、意外とあるものです。
もちろん、一昔よりも消費者金融の数も減っており、ただ単に会社がなくなっていたなんてこともあります。小さながらも、良心的に業務をこなし、クチコミから顧客を増やしている消費者金融もあります。
ブラックも対応するなど、一見すると闇金だか正規だか、わかりにくい会社はごまんとあるでしょう。それらの業者がどうなのか、調べるのは骨が折れるかもしれません。
しかし、そうやって慎重に調べてみないと気づかずに闇金に掴まってしまう可能性があります。掴まると申し込み以前の調べ物のことなど苦にならないほどの、もっと大変な状況に陥ります。
手間かもしれないですが、このように金融庁や貸金業協会での検索をはじめ、調べてから初めて借り入れを考えましょう。