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融資は無理?いける?年金収入のみのキャッシング事情は?

年齢条件を満たし、バイトでも安定した収入があれば融資可能!とうたっている金融会社は多いですよね。

でも、気になるのが年金受給者でも借りられるのかどうか、ってところです。バイトをしていたりする方なら大丈夫でしょうが、問題は年金のみで生活をしている人が、借りられるのかどうかです。

今回は「年金収入のみ」というところに焦点を当てて、キャッシングができるのか、借りられるならどこなら借りられるか、おすすめの情報などをまとめてご紹介します。

ポイントは年金が「定収入」と判断されるかどうか!

ではまず、一般的な貸付条件から、年金収入のみの場合の時と絡めて確認していきましょう。

基本的な条件は「収入」と「年齢」

一般的な消費者金融や、銀行系金融のキャッシングの条件は主に次の3つに集約されます。

  • 安定した収入があること
  • 成人であること
  • 65歳未満、または70歳未満であること

消費者金融は特に、年収の3分の1までしか融資ができないという総量規制の制限があるので、安定収入が特に重視されています。

また、18歳以上であれば作ることのできる場合が多いクレジットカードと異なり、キャッシングは銀行系、消費者系に関わらず、成人であることを条件としています。これは大学生向けに小額の学生ローンを提供している、小さな地域密着型の会社など以外では、ほとんどがこの成人であることの条件に当てはまるでしょう。

また、貸付条件も65歳未満か70歳未満であることを条件としている所が多いです。

これは、定年が60歳であるのに対して、職を失った後に数年程度の返済しか見込めないということからだと思われます。

65歳ではなく、70歳未満、もしくは69歳以下であることを条件にしている会社があるのは、65歳まで働く人も多くなったからですね。

いずれにせよ、退職後、4~5年の間しか安定した返済能力がないとみなしているために発生している制限のようです。

契約社員・パートはOK?安定した収入は何が当てはまる?

安定した収入と言えば、正社員の給料が思い浮かびますが、もちろんキャッシングは正社員だけしか利用できない訳ではありません。

契約社員や派遣社員の場合でも、安定して勤務して収入があれば、安定収入と判断されます。

金融会社によっては、パートやアルバイトなどの身分では融資ができないところもありますが、パートやアルバイトでも継続して働いていれば、安定収入とみなして融資が可能な会社も多いです。

では、年金についてはどうでしょう。

…残念ながら、多くの消費者金融が、年金については安定収入と判断はしてくれないようです。このため、消費者金融では年金収入のみの方への融資を門前払いしているところが多いです。

では、年金収入者への融資を貸金業法などで制限されているのかと言えばそうでもありません。日本貸金業法では、特に年金受給者がキャッシングを受けることに関して言及されていません。

つまり、法的な制限はないのですが、純粋に年金収入のみでは返済能力が信用できないとして、安定収入と認めていない消費者金融が多いのですね。

消費者金融は、と書きましたが、実は銀行系であれば、数は少ないですが、年金収入だけでも返済能力のある安定収入であると認めてくれるところもあります。

年金を安定収入とみるかどうかは、消費者系か銀行系かによって分かれるんですね。

年金収入でも借りられる!キャッシングOKの会社をチェック!

年金が安定収入とみなされないなんて…!とへこむ前に、年金収入だけでも融資をしてくれる会社をチェックしましょう!

年金のみでもキャッシングできる会社は、とっても少ないですが、ちゃんとありますよ!消費者系、銀行系に分けて紹介します。

【消費者金融系】オリックスだけがキャッシング可能!?

残念ながら消費者金融ではほとんどの場合、年金を安定収入とみなしてくれないので、大手金融会社で年金収入のみの人に融資してくれる会社はほぼ皆無です。

そんな中で、キャッシングができる唯一と言っていい会社が、「オリックス・クレジット株式会社」です。

この会社が提供するサービスの中でも、年金収入者でも借り入れができるのは、次のサービスです。

サービス名 年齢制限 特徴
オリックスVIPローンカード 満20歳~69歳まで カード発行あり
オリックスVIPカードレス 満20歳~69歳まで ネットのみの取引でカード発行なし

カードの発行があるかどうかだけの違いなので、用途に合わせてサービスを選びたいですね。

【銀行系】レイクをはじめとした銀行系が融資可能!

貸金業法の総量規制に制限を受けない銀行系の金融会社でも、年金を安定収入とみなして融資をしてくれる会社はかなり、少ないようです。

会社名 サービス 年齢制限
新生銀行 レイク 20歳~70歳まで
新生銀行 ノーローン 20~69歳まで
三菱東京UFJ銀行 バンクイック 20~64歳まで

以前はみずほ銀行も、年金のみの方に融資をしていたようですが、現在は新規の融資を停止してしまったようです。

年金は年々減る一方ですし、年金受給者を取り巻くキャッシング環境は悪化していく一方のようです。

年金受給者はキャッシングよりも「公的な貸付」が吉!?

困ったことに、年金のみの収入でキャッシングできる会社はどんどん減る傾向にあるようですね。では、キャッシングの他に借り入れができる方法はあるでしょうか?

実はあります。それが公的な貸付制度の利用です。年金のみの収入の方の場合は、民間の融資を受けるよりも、公的期間の貸付などを利用した方が良い場合が多くあります。

どうしても生活に困るなら生活保護の検討も

年金のみの収入の方で、キャッシングを検討する方の中にはどうしても生活費が足りなくてやむにやまれず借り入れをする、という方もいるでしょう。

ですが、キャッシングはどうしても金利が高く、最終的には返済が苦しくなってしまうものです。

もしも、生活にあえいでキャッシングをしよう、と検討するのであれば、返済に行き詰まることが予想されるキャッシングよりも、「生活保護」を受けることを検討した方がいいかもしません。

もちろん、必ず支給される訳ではありませんし、年金を受給している分だけ、生活保護の額は減額されるので、あまり多くの金額を望めないかもしれませんが、「返済しなくても良い」という点では、十分に検討の価値があるでしょう。

生活保護が恥ずかしいと感じる方もいるかもしれませんが、文化的で健康な生活を送るために必要なものですから、受給することを恥ずかしいと思わなくても大丈夫ですよ。

年金を担保に低金利で借りられる!「年金担保貸付制度」

生活保護はハードルが高い…という方でも、キャッシングよりも金利を抑えられて、年金収入のみでも借りられるのが、「年金担保融資制度」です。

【年金担保貸付制度とは?】

実は年金を担保にして、お金を借りることは法律で禁止されています。年金手帳などと引き換えに貸付を行なう金融や、年金手帳を預かって金貸しをする質屋などは総て違法です。

ですが、年金を担保にして借り入れができるのが、年金担保融資制度と、恩給・共済年金担保融資です。年金担保貸付制度は独立行政法人福祉医療機構が行っている事業です。

民間が行っている会社では、この独立行政法人福祉医療機構以外は総て、年金担保の融資は違法なので、気をつけましょう!

具体的な特徴は、次の通りです。

【年金担保貸付制度】

限度額 10~200万円
金利 1.8%
担保 年金受給の権利
返済方法 年金から天引き
連帯保証人 必要
この年金担保貸付制度の良い所は、何といっても金利が低いことです。民間のキャッシングでは、1.8%なんて無理ですよね。

また、逆にデメリットは、返済金は年金から天引きされてしまうことと、多くの消費者金融が必要としない連帯保証人を必要とするところです。

ですが、逆に連帯保証人すら用意できれば、この制度を利用する価値は高いでしょう。

日本政策金融公庫の「恩給・共済年金担保融資」とは?

独立行政法人福祉医療機構以外で、年金を担保として貸付を行っているのが、日本政策金融公庫の「恩給・共済年金担保融資」です。

この日本政策金融公庫は、株式会社日本政策金融公庫法によって設置された株式会社で、100%日本政府が出資している公的な会社です。

早速、貸付の概要を見てみましょう。

限度額 250万円
金利 1.95%
返済方法 年金から天引き
注意点 生活保護受給者は利用不可

金利以外はほとんど、年金担保貸付制度と同じように感じますが、実は大きな違いがあります。

【年金担保貸付制度と恩給・共済年金担保融資の違いは?】

年金担保貸付制度は、生活保護を受給中でも借り入れができるのに対し、恩給・共済年金担保融資は生活保護受給中には借り入れができないという点に特徴があります。

生活保護受給者は利用できないというデメリットがありますが、こちらは連帯保証人が必要ないという点で、年金担保貸付制度よりも利便性が高いと言えます。

状況に合わせて、利用する制度を選びたいですね。

年金収入でも業者を選べば融資を受けられる!

年金収入のみ場合のキャッシング事情は、いかがでしたでしょうか。なかなかキャッシングは、難しいですよね。

消費者金融ではほとんどが融資をしてくれませんが、銀行系カードローンであれば、一部融資をしてくれるところがあるので、検討の余地はあるようです。

ただし、なんといっても民間で融資を受けた場合には金利もばかにならず、年金のみの収入の場合だと、返済金がかさんで最終的には苦しむはめになってしまいます。

審査の通りにくくて金利の高いキャッシングをするよりかは、生活保護の申請をしたり、低金利で融資を受けられる福祉団体や公的機関からの融資を頼った方が無難でしょう。

目の前のお金が必要ですが、返済も必要なことを考えて借り入れ先を無理のないように選びたいものですね。

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